(仮訳)コロンビアのカカオ土壌から分離されたカドミウム耐性を有する新種、Talaromyces santanderensis
Guerra Sierra, BE. et al., 2022. Talaromyces santanderensis: A New Cadmium-Tolerant Fungus from Cacao Soils in Colombia. Journal of Fungi. Available at: https://www.mdpi.com/2309-608X/8/10/1042 [Accessed October 20, 2022] 【R3-09982】2022/10/20投稿

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3行まとめ

コロンビアにおいてカカオの根圏土壌から分離された菌を検討し、Talaromyces santanderensisとして新種記載した。
本種はコロニーが粉状であり、CREA培地で高い酸産生能を示すことなどで特徴づけられた。
本種のカドミウムに対する耐性を調査したところ、高い耐性指数が示され、バイオレメディエーションにおける有用性が示唆された。
Colombia, Santander, San Vicente de Chucurí, Finca Monserrate

(新種)

Talaromyces santanderensis Guerra-Sierra B. & Arteaga-Figueroa LA
語源…サンタンデール産の
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【よく似た種との区別】
Talaromyces lentulus
土壌菌である
分生子表面が平滑
ITS+CaM+BenA+RPB2およびBenAに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコロンビアではなく中国などに分布する
本種と異なり分生子柄が単輪生~二輪生ではなく二輪生
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が僅かに球形ではなく球形
本種と異なりMEA培地でのコロニー縁部がクリーム色でない
本種ほどYESおよびCYA培地で盛んに胞子形成を行わない
本種と異なりCYA 37°Cで滲出液を生じる
本種よりCYA・MEA・YES培地での生長が速い
本種よりCYA 37°Cでの生長が遅い
ITS+CaM+BenA+RPB2およびBenAに基づく分子系統解析で明瞭に区別される