(仮訳)インドにおいてCinnamomum tamalaの果実にゴールを引き起こすClinoconidium lauracearumの系統分類学的解析
Singh, A. et al., 2020. Taxonomic and phylogenetic analysis of Clinoconidium lauracearum (Cryptobasidiaceae) producing galls on fruits of Cinnamomum tamala (Lauraceae) in India. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.450.1.5 [Accessed August 23, 2020] 【R3-07619】2020/8/23投稿

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3行まとめ

インド、ウッタラーカンド州においてCinnamomum tamalaの果実にゴールを引き起こした菌を検討し、Clinoconidium lauracearumとして新種記載した。
本種はClinoconidium属とDrepanoconis属の両方の特徴を有していたが、形態的・系統的に既知種と区別された。
Clinoconidium属がDrepanoconis属に含まれるべきであることを指摘したが、提案を確実にするためにはより多くの種の形態学的・系統学的検討が必要とした。
India, Uttarakhand: Paunthi of district Rudraprayag

(新種)

Clinoconidium lauracearum A. Singh, M.C. Nautiyal, A.K. Gautam, P.N. Singh & S.K. Singh
語源…クスノキ科の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Drepanoconis larviformis
同じクスノキ科植物を宿主とする
担子胞子のサイズの範囲が重なる
本種と異なりインドではなくブラジルなどに分布する
本種と異なりニッケイ属ではなくNectandra属植物などを宿主とする
本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形、円筒形
本種と異なり担子器が1-5胞子性ではなく2胞子性
本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく典型的には鎌形~馬蹄形
Drepanoconis nesodaphnes
同じクスノキ科植物を宿主とする
担子胞子の長さの範囲が重なる
本種と異なりインドではなくオーストラリアなどに分布する
本種と異なりニッケイ属ではなくNesodaphne属植物などを宿主とする
本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく洋梨形または長楕円形
Clinoconidium cinnamomi
アジアに分布する
同じニッケイ属植物を宿主とする
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種より担子器の幅が広い
本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形
本種と異なり担子器が1-5胞子性ではなく5-8胞子性
本種より担子胞子の最大サイズが小さい
本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく楕円形、長楕円形、直線状
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Clinoconidium onumae
アジアに分布する
同じニッケイ属植物を宿主とする
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく日本などに分布する
本種より担子器の幅が広い
本種と異なり担子器が円筒形~直線状ではなく棍棒形
本種より担子胞子の最大サイズが小さい
本種と異なり担子胞子が円筒形、楕円形、棍棒形、洋梨形、角形、稀にV形またはY形なのではなく楕円形
nrLSUおよびITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される