(仮訳)スペインの大西洋岸に産した2つの興味深い採集品により強調された、Hydnellum属とPhellodon属について提起される分類学上の課題
Loizides, M. et al., 2020. Taxonomic challenges posed by the genera Hydnellum and Phellodon highlighted by two interesting collections on the Atlantic coast of Spain. Myco-Liébana. Available at: https://hal.archives-ouvertes.fr/hal-03249597 [Accessed September 13, 2021] 【R3-08778】2021/9/13投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

スペイン、リエバナにおいて移入種のPinus radiataに関連する2種のヒドノイド菌類を採集し、形態学的検討および分子系統解析を実施した。
1つ目はPhellodon niger複合種に属し、2つ目はHydnellum zonatumと同定された。
H. zonatumH. concrescensと同種とするのではなく、H. dianthifoliumの姉妹種と考えた。

(その他掲載種)

Hydnellum zonatum (Batsch) P. Karsten
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hydnellum dianthifolium
ヨーロッパに分布する
同じマツ属樹木と関係を持つ
子実体が緩く合着する
傘が深い漏斗形
傘肉が薄い
柄の丈が高い
柄の形状が細長い
担子胞子がかなり小型
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じzonatumクレードに含まれる)
本種より子実体のサイズがかなり小さい
本種より傘の直径が小さい
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子の装飾が主に”exsculpate”なのではなく結節状または鈍頭の円錐形
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Phellodon niger (Fries) P. Karsten
クロハリタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum