(仮訳)韓国産Abundisporus属菌の分類学的研究
Jargalmaa, S. et al., 2015. Taxonomic Study of the Genus Abundisporus in Korea. Mycobiology. … Available at: http://synapse.koreamed.org/DOIx.php?id=10.5941/MYCO.2015.43.3.225 [Accessed December 29, 2015].
【R3-02515】2015/12/30投稿

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3行まとめ

従来韓国からは3種の紫色の多孔菌が記録されていたが、形態学的再検討、分子系統解析などにより2種の誤同定が明らかになった。
韓国産の種としてAbundisporus pubertatis1種のみを認め、詳細な記載文を掲載した。
また、紫色の子実層面を有する木材腐朽菌の検索表を掲載した。

(その他掲載種)

Abundisporus pubertatis (Lloyd) Parmasto
ホウネンタケ
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Abundisporus violaceus
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じコア・ポリポロイドクレードに含まれる)
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Abundisporus fuscopurpureus(クロブドウタケ)
宿主に白色腐朽を引き起こす
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
子実層面が紫色
担子胞子が楕円形
担子胞子が厚壁
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じコア・ポリポロイドクレードに含まれる)
本種と異なり韓国における分布が知られていない
本種と異なり温帯ではなく熱帯~亜熱帯に分布する
本種より孔口のサイズが小さい
本種と担子器のサイズが異なる
本種より担子胞子のサイズが小さい
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Fomitopsis rosea(ニクアミタケ)
形態的に類似している(誤同定のおそれがある)
子実層面が紫色
本種と異なり韓国における分布が知られていない
本種と異なり白色腐朽菌ではなく褐色腐朽菌である
本種と異なり担子胞子が楕円形ではなく円筒形
本種と異なり担子胞子が厚壁ではなく薄壁
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本種と異なりコア・ポリポロイドクレードではなくAntrodiaクレードに含まれる)