(仮訳)イランにおいてコムギおよびオオムギにblack (sooty) head mold病を引き起こすAlternariaInfectoriae節菌類の分類学的研究
Poursafar, A. et al., 2018. Taxonomic study on Alternaria sections Infectoriae and Pseudoalternaria associated with black (sooty) head mold of wheat and barley in Iran. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-017-1358-1 [Accessed February 11, 2019] 【R3-05940】2019/2/11投稿

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3行まとめ

イラン、ゴレスターン州およびアルボルズ州の畑地においてコムギおよびオオムギにすす穂病を引き起こした菌を検討した。
計140菌株を検討し、AlternariaInfectoriae節およびPseudoalternaria節に属すると同定した。
Pseudoalternaria節と共通の形態を有しながら同節他種と形態的差異を認めた1菌株を検討し、Alternaria kordkuyanaとして新種記載した。
Iran, Golestan Province, Kordkuy City

(新種)

Alternaria kordkuyana Poursafar, Gannibal, Ghosta, Javan-Nikkhah, & D.P. Lawr.
語源…コードカイの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Alternaria rosae
同じPseudoalternaria節に含まれる
一次分生子柄が分枝しないかまたは分枝する
二次分生子柄が短い
二次分生子柄が分枝しない
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなくニュージーランドなどに分布する
本種と異なりコムギおよびオオムギではなくバラ属植物などを宿主とする
本種と異なりPCA上での胞子形成パターンが緩い凝集状あるいは短い分生子鎖を形成するのではなく叢生する凝集状
本種と異なり一次分生子柄が表在あるいは気生菌糸から生じるのではなく表在菌糸から生じる
本種より一次分生子柄が長い
本種と異なり一次分生子柄に複数の膝折状の部位を有するのではなく頂部に単一の孔を有する
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が楕円形~倒棍棒形ではなく卵状または楕円形
本種と異なり分生子の縦隔壁数が0-2、横隔壁数が3-6(-7)なのではなく縦隔壁数が0(-1)、横隔壁数が4-5
本種と異なり分生子表面が平滑または疣状ではなく平滑または明瞭な小粒状
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria arrhenatheri
同じPseudoalternaria節に含まれる
同じイネ科植物を宿主とする
一次分生子柄が表在あるいは気生菌糸から生じる
一次分生子柄のサイズの範囲が重なる
一次分生子柄が分枝しないかまたは分枝する
一次分生子柄に複数の膝折状の部位を有する
二次分生子柄を生じることがある
分生子が楕円形~倒棍棒形
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく米国などに分布する
本種と異なりコムギおよびオオムギではなくオオカニツリ属植物などを宿主とする
本種と異なりPCA上での胞子形成パターンが緩い凝集状あるいは短い分生子鎖を形成するのではなく凝集状
本種と異なり二次分生子柄が分枝することがある
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子の縦隔壁数が0-2、横隔壁数が3-6(-7)なのではなく縦隔壁数が1-2、横隔壁数が3-4
本種と異なり分生子表面が平滑または疣状ではなく平滑
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Alternaria parvicaespitosa
同じPseudoalternaria節に含まれる
一次分生子柄が分枝しないかまたは分枝する
一次分生子柄に複数の膝折状の部位を有する
二次分生子柄が短い
二次分生子柄が分枝しない
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランではなく米国などに分布する
本種と異なりコムギおよびオオムギではなくスノキ属植物などを宿主とする
本種と異なり一次分生子柄が表在あるいは気生菌糸から生じるのではなく埋生あるいは気生菌糸から生じる
本種より一次分生子柄が長い
本種と異なりPCA上での胞子形成パターンが緩い凝集状あるいは短い分生子鎖を形成するのではなく叢生する凝集状あるいは短い分生子鎖を形成する
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が楕円形~倒棍棒形ではなく卵状、楕円形、倒棍棒形
本種と異なり分生子の縦隔壁数が0-2、横隔壁数が3-6(-7)なのではなく縦隔壁数が1-2、横隔壁数が1-3(-4)
本種と異なり分生子表面が平滑または疣状ではなく平滑または僅かに点状
ITS+gpd+ATPaseに基づく分子系統解析で明瞭に区別される