(仮訳)中国産の新種、Leptosillia cordylineaの系統分類
Senanayake, IC. et al., 2020. Taxonomy and phylogeny of Leptosillia cordylinea sp. nov. from China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.435.3.1 [Accessed March 9, 2021] 【R3-08213】2021/3/9投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

中国広東省においてセンネンボク属植物の枯れ葉に生じた分生子果不完全菌の一種を検討し、Leptosillia cordylineaとして新種記載した。
Cordyline fruticosaLeptosillia属菌の新基質であり、本新種は本属で初めて枝ではなく葉上にのみ生じた種となった。
Leptosillia属菌の検索表および形態形質の比較表を掲載した。
中国広東省深圳市南山区南海大路深圳大学

(新種)

Leptosillia cordylinea Senan., & KD Hyde
語源…センネンボク属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Leptosillia pistaciae
有性世代が知られていない
分生子果が小型
分生子果が黒色
分生子形成細胞がシンポジオ状に伸長する
分生子形成様式が全出芽型
分生子が鎌形~三日月形またはソーセージ形
ITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリン+tef1–αに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードCに含まれる)
本種と異なり中国ではなくイタリアなどに分布する
本種と異なりセンネンボク属ではなくカイノキ属植物に生じる
本種と異なり葉上のみではなく枝に生じる
本種と異なり宿主に対する病原性が知られている
本種と異なり分生子柄が最大2回ではなく3回密に分枝する
本種より分生子形成細胞が長い
ITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリン+tef1–αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Leptosillia wienkampii
エンドファイトとして知られている
分生子果が小型
分生子果が黒色
分生子形成細胞がシンポジオ状に伸長する
分生子形成様式が全出芽型
分生子が鎌形~三日月形またはソーセージ形
本種と異なり中国ではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なりセンネンボク属ではなくヤマナラシ属、ナシ属、ハリエンジュ属、ヤナギ属植物などに生じる
本種と異なり葉上のみではなく生木の幹に生じる
本種と異なり有性世代が知られている
本種と異なり分生子柄が最大2回ではなく3回密に分枝する
本種より分生子形成細胞が長い
本種より分生子のサイズが大きい
ITS+nrLSU+RPB2+β-チューブリン+tef1–αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードCではなくAに含まれる)