(仮訳)韓国において土壌から分離され、形態および系統解析に基づき記載された新種Botryotrichum luteumの分類
Ryu, J-J. et al., 2023. Taxonomy of Botryotrichum luteum sp. nov. based on Morphology and Phylogeny Isolated from Soil in Korea. Mycobiology. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/12298093.2023.2192613 [Accessed April 29, 2023] 【R3-10555】2023/4/29投稿

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3行まとめ

韓国忠清北道において森林土壌から分離された菌を検討し、Botryotrichum luteumとして新種記載した。
本種はコロニーのリバースが黄色で、近縁種のほとんどより生長が遅く、分生子柄が長いことなどで特徴づけられた。
本種はITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析でも独自の系統を形成した。
韓国忠清北道沃川郡秀北山

(新種)

Botryotrichum luteum J. J. Ryu, S.Y. Lee & H.Y. Jung
語源…黄色の(コロニーの色から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Botryotrichum domesticum
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子のサイズが小さい
本種よりコロニーの生長が遅い
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Botryotrichum piluliferum
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり土壌ではなく人為的環境やトウガラシの種子などから分離される
本種より分生子柄が短い
本種より分生子のサイズが小さい
本種よりコロニーの生長が速い
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Botryotrichum peruvianum
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり土壌ではなく室内の空中から分離される
本種より分生子柄が短い
本種より分生子のサイズが小さい
本種よりコロニーの生長が速い
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Botryotrichum atrogriseum
土壌菌である
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり韓国ではなくカナダなどに分布する
本種より分生子柄が長い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子表面がほぼ平滑で僅かに粗面なのではなく疣状
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Botryotrichum iranicum
韓国に分布する
土壌菌である
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりイランにおける分布が知られている
本種より分生子柄が短い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子表面がほぼ平滑で僅かに粗面なのではなく粗面
本種と異なりコロニーが白色ではなく白色~帯桃黄褐色
本種と異なりリバースが淡黄色~淡ベージュ色ではなく淡い帯褐黄色
本種よりコロニーの生長が速い
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Botryotrichum verrucosum
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が短い
本種よりコロニーの生長が速い
ITS+nrLSU+RPB2+TUB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される