(仮訳)亜熱帯および熱帯オーストラリアのユーカリ属に葉枯れ病を起こす新規隠蔽種Teratosphaeria pseudoeucalypti
Andjic, V. et al., 2010. Teratosphaeria pseudoeucalypti, new cryptic species responsible for leaf blight of Eucalyptus in subtropical and tropical Australia. Plant Pathology. Available at: http://espace.library.uq.edu.au/view/UQ:217103 [Accessed November 18, 2013].
【R3-00013】2013/11/20投稿

【お読みください】
大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。

3行まとめ

クイーンズランド州で確認されたKLBと呼ばれるEucalyptus grandisの葉の病害の原因菌は、従来Teratosphaeria eucalyptiとされていた。
しかし、Teratosphaeria eucalyptiによる病害とは、症状や病害の程度、宿主範囲などに違いが見られた。
複数遺伝子を用いた分子系統解析により、この菌が隠蔽種であることを示し、Teratosphaeria pseudoeucalyptiとして新種記載した。
Miriam Vale, Queensland, Australia,

(新種)

Teratosphaeria pseudoeucalypti Andjic, T.I. Burgess
語源…偽のT. eucalypti
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Teratosphaeria eucalypri
形態的に酷似している
培養性状が類似している
β-チューブリン+Ef1-α+ITS2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり熱帯~亜熱帯域ではなく亜熱帯~温帯域に分布する
本種よりMEA、OMA、TWA培地での生長が遅い
本種と培養下での分生子殻形成の程度が異なる
β-チューブリン+Ef1-α+ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
ATP-6遺伝子の塩基配列が異なる
Teratosphaeria destructans
病害の様子が類似している
培養性状が類似している
本種と分生子などの形態が異なる