(仮訳)ユーカリ属の葉に重篤な病害を起こすTeratosphaeria nubilosa種複合体の新種Teratosphaeria pseudonubilosa
Pérez, G. et al., 2014. Teratosphaeria pseudonubilosa sp. nov., a serious Eucalyptus leaf pathogen in the Teratosphaeria nubilosa species complex. Australasian Plant Pathology. …. Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s13313-013-0245-8 [Accessed November 10, 2013].
【R3-01005】2014/08/15投稿

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3行まとめ

ユーカリ属植物の重要な病原菌であるTeratosphaeria nubilosa種複合体の未記載種をT. pseudonubilosaとして新種記載した。
本種はT. nubilosaと形態的に類似しており、系統的にも近縁であった。
本種はタスマニア州・ビクトリア州に分布するほか、移入種として西オーストラリア州およびニュージーランドでも見出され、同地でも重篤な病害を引き起こしていた。
Australia, Victoria, Kinglake

(新種)

Teratosphaeria pseudonubilosa G. Pérez, & Carnegie
語源…偽のTeratosphaeria nubilosa
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Teratosphaeria nubilosa
同所的に分布し(オーストラリア・ビクトリア州)、同一の植林地に発生することもある
宿主の葉の病徴が類似している
形態的に非常に類似しており、形態のみでは容易に区別できない
2%MEA培地における培養性状が類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりニュージーランド、西オーストラリア州、タスマニア州に分布せず、アフリカ、南米、ヨーロッパに分布する
本種よりコロニーの生長速度が僅かに速い
本種より子嚢胞子の発芽がずっと速く、24時間後に発芽管が子嚢胞子の全長の2倍に達することが稀でない
本種より子嚢胞子の発芽において発芽管に生じる隔壁が少ない
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(4塩基に差異)
β-チューブリンおよびAFLP由来遺伝子座の塩基配列が明瞭に異なる
29遺伝子座に基づくハプロタイプネットワークで明瞭に区別される(42塩基に置換)