(仮訳)泥炭湿地二次林において土壌から分離されたシロキクラゲ科酵母の新種、Teunia siamensis
Khunnamwong, P., Lertwattanasakul, N. & Limtong, S. 2020.Teunia siamensis f.a., sp. nov., a novel tremellaceous yeast species isolated from soil in a secondary peat swamp forest area. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology. Available at: https://www.microbiologyresearch.org/content/journal/ijsem/10.1099/ijsem.0.004219 [Accessed June 14, 2020] 【R3-07408】2020/6/14投稿

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3行まとめ

タイ、ラヨーン県において泥炭湿地林の土壌から分離された酵母の一種を検討し、Teunia siamensisとして新種記載した。
担子胞子、射出分生子、および菌糸の形成は確認されなかった。
本種は同属他種とは炭素源および窒素源の資化性や最大生長温度などが異なっていた。
Rayong Botanical Garden, Rayong province, Thailand

(新種)

Tenuia siamensisTeunia siamensis Khunnamwong & Limtong
語源…シャム産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Teunia tronadorensis
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなくアルゼンチンなどに分布する
本種と異なり土壌ではなく氷河の融雪水などから分離される
本種と異なりD-リボース、サリシン、メレジトース、グリセロール、リビトール、D-グルシトール、D-マンニトール、エタノール、L-リシン、カダベリンを資化可能
本種と異なり水溶性デンプンを資化不能
本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく25°C
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teunia cuniculi
アジアに分布する
最大生長温度が30°C
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく韓国などに分布する
本種と異なり土壌ではなくウサギの糞などから分離される
本種と異なりD-リボース、メレジトース、グリセロール、D-グルシトール、D-マンニトール、エタノール、L-リシン、カダベリンを資化可能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teunia betulae
最大生長温度が30°C
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく米国などに分布する
本種と異なり土壌ではなく葉および樹皮などから分離される
本種と異なりD-リボース、L-リシンを資化可能
本種と異なりL-ソルボースを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teunia globosa
アジアに分布する
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく中国などに分布する
本種と異なり土壌ではなく葉などから分離される
本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく22°C
本種と異なりD-リボース、サリシン、メレジトース、D-マンニトール、エタノール、L-リシン、カダベリンを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、L-アラビノース、D-アラビノース、ガラクチトールを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teunia helanensis
アジアに分布する
土壌菌である
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく中国などに分布する
本種と異なり最大生長温度が30°Cではなく28°C
本種と異なりD-リボース、、グリセロール、D-グルシトール、D-マンニトール、エタノール、L-リシンを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、スクロース、myo-イノシトールを資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Teunia korlaensis
アジアに分布する
土壌菌である
最大生長温度が30°C
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイではなく中国などに分布する
本種と異なりサリシン、メレジトース、D-マンニトール、カダベリンを資化可能
本種と異なりL-ソルボース、D-アラビノース、水溶性デンプン、myo-イノシトール、コハク酸を資化不能
ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される