(仮訳)形態および分子系統に基づくインドのサラノキ林に産したThaxterogasterScauri亜属Purpurascentes節の新種、Thaxterogaster shoreae
Ghosh, A. et al., 2023. Thaxterogaster shoreae, a new species of Thaxterogaster subg. Scauri sect. Purpurascentes from Sal Forest of India based on morphology and molecular phylogeny. Taiwania. Available at: https://taiwania.ntu.edu.tw/abstract/1903 [Accessed January 11, 2023] 【R3-10231】2023/1/11投稿

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3行まとめ

インド、西ベンガル州およびジャールカンド州のサラノキ林で採集された菌を検討し、Thaxterogaster shoreaeとして新種記載した。
また、Cortinarius indopurpurascensThaxterogaster属に移した。
両種は互いに近縁であったが、生息環境、柄の長さ、担子胞子のサイズ、傘表皮の構造などが異なっていた。
India, West Bengal, Jhargram district, Jhargram city

(新種)

Thaxterogaster shoreae A. Ghosh, D. Chakr., K. Das & Vizzini
語源…サラノキ属の
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【よく似た種との区別】
Thaxterogaster indopurpurascens
インドに分布する
子実体が淡紫色~紫色を帯びる
柄基部が顕著な縁取りのある塊茎状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサラノキ属ではなくコナラ属の樹下に発生する
本種と異なり傘が幼時淡い帯青灰色でのちに中央部が帯黄褐色になる
本種より柄が長い
本種より担子胞子のサイズが比較的大きい
本種と異なり傘表皮が粘質毛状被でない
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thaxterogaster purpurascens(カワムラフウセンタケ)
子実体が淡紫色~紫色を帯びる
柄基部が顕著な縁取りのある塊茎状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくヨーロッパなどに分布する
本種と異なりサラノキ属樹木ではなく針葉樹および混交林の樹下に生じる
本種より傘のサイズが比較的大きい
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮が粘質毛状被ではなく粘質平行菌糸被である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thaxterogaster collocandoides
子実体が淡紫色~紫色を帯びる
柄基部が顕著な縁取りのある塊茎状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくヨーロッパ、ニュージーランドなどに分布する
本種と異なりサラノキ属ではなくコナラ属の樹下に発生する
本種より傘のサイズが大きい
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なり傘表皮が粘質毛状被ではなく粘質平行菌糸被である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Thaxterogaster indopurpurascens (Dima, Semwal, Brandrud, V. Papp & V.K. Bhatt) A. Ghosh, D. Chakr., K. Das & Vizzini
旧名:Cortinarius indopurpurascens Dima
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【よく似た種との区別】
Thaxterogaster shoreae
インドに分布する
子実体が淡紫色~紫色を帯びる
柄基部が顕著な縁取りのある塊茎状
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりコナラ属ではなくサラノキ属の樹下に発生する
本種と異なり傘が幼時淡い帯青灰色でのちに中央部が帯黄褐色になるという特徴を欠く
本種より柄が短い
本種より担子胞子のサイズが比較的小さい
本種と異なり傘表皮が粘質毛状被である
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される