2021年9月23日 (仮訳)ブラジル産のアマゾンの発光きのこの新種、Mycena cristinae Oliveira, JJS. et al., 2021. The Amazonian luminescent Mycena cristinae sp. nov. from Brazil. Mycoscience. Available at: https://www.jstage.jst.go.jp/article/mycosci/advpub/0/advpub_MYC545/_article/-char/ja/ [Accessed September 23, 2021] 【R3-08808】2021/9/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ブラジル、アマゾンの森林における夜間調査で採集された発光きのこの一種を検討し、Mycena cristinaeとして新種記載した。 本種は傘が暗褐灰色~帯オリーブ色、襞が直生~やや垂生で疎、柄基部が僅かに塊茎状で、担子胞子が非アミロイドまたは弱アミロイドであることなどで特徴づけられた。 子実体、特に柄と基質上の菌糸体に顕著な発光を認めた。 Brazil, Amazonas State, Manaus, upper Cuieiras River, along trail on the terra firme near the Upper Cuieiras River Station – INPA (新種) Mycena cristinae J.S. Oliveira 語源…著者の友人である故Cristina Sayuri Maki教授に献名 【よく似た種との区別】 Mycena coralliformis 材生息菌である 子実体に発光性を有する nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘に灰色または帯オリーブ色の色素を欠く 本種より襞の数が少ない 本種と異なり襞にコーヒー褐色の縁取りがある 本種と異なり2-3次の小襞がある 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種ほど担子胞子のサイズの変異が大きくない 本種と異なり縁シスチジアが暗褐色 本種より縁シスチジアの形状が単純で鹿角状 本種と異なり傘実質が無色~帯黄色 本種より傘表皮の珊瑚状菌糸の幅が広い 本種と異なり傘下表皮が無色~帯黄色 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Mycena fulgoris 発光きのこである 本種と異なり傘がほとんどの場合ベージュ色または淡褐色で縁部が白色 本種と異なり柄基部に剛毛状の菌糸体を伴う 本種と異なり柄のみに発光性がある 本種より縁シスチジアの形状が規則的な狭棍棒形~広棍棒形または紡錘形、嘴状、または叉状であり、頂部に1-4つの突起を有する 本種と異なり傘表皮が幅狭い匍匐状の指状突起を有する菌糸からなる平行菌糸被である 本種と異なり傘下表皮が淡褐色ではなく無色 Mycena noctilucens 発光きのこである 本種と異なり傘が帯オリーブ色でない 本種より傘表面が平滑 本種より襞の数が少ない 本種と異なり柄が帯黄褐色~暗褐色 本種と異なり柄基部に菌糸体が綿毛状のパッド状をなす 本種より担子胞子の幅が広い 本種より担子胞子が楕円形に近い 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種より縁シスチジアの形状が規則的で棍棒形~便腹形であり、通常頂部に微突形または叉状~指状の突起を有する 本種より傘表皮の形態が規則的な平行菌糸被である 本種と異なり傘表皮菌糸が平滑で時に指状突起を有する Mycena lucentipes ブラジルに分布する 柄に発光性がある 菌糸体に発光性がある 本種と系統的に異なる(Mycena属系統の外側に位置する) Mycena silvaelucens 子実体の発光パターンが類似している Mycena paraboliciformis 南米に分布する 材生息菌である 形態的に類似している 本種と異なり発光性が知られていない 本種より担子器が短い 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり担子胞子が非アミロイドまたは弱アミロイドではなく顕著なアミロイド 本種より縁シスチジアのサイズが小さい 本種より縁シスチジアが規則形である Mycena parabolica 南米に分布する 材生息菌である 形態的に類似している 本種と異なり発光性が知られていない 本種より傘のサイズが大きい 本種より傘がセピア色を帯びる 本種より担子胞子のサイズが大きい Mycena trinitatis 南米に分布する 材生息菌である 形態的に類似している 本種と異なり発光性が知られていない 本種より子実体のサイズが小さい 本種より傘の直径が小さい 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり縁シスチジアが円筒状便腹形で指状突起を欠く Mycena castaneostipitata 材生息菌である 本種より傘のサイズが小さい 本種と異なり傘が帯紫褐色 本種と異なり傘が幼時乳頭状 本種と異なり襞にルーペ下で褐色の小点を認める 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠くのではなく有する 本種と異なり傘表皮の一部にゼラチン質の層を含む Mycena lecythidacearum 材生息菌である 傘下表皮の形態が類似している 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠くのではなく有する 本種と異なり担子胞子が非アミロイドまたは弱アミロイドではなく顕著なアミロイド 本種と異なり傘表皮が元来ゼラチン質である Mycena delica 肉眼的形態が類似している 本種と異なり材ではなく葉に生息する 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠くのではなく有する 本種と顕微鏡的形態がかなり異なる Mycena pantopolia 本種と異なり材ではなく葉に生息する 本種より子実体の幅が狭い 本種より子実体が柔らかい 本種より傘の直径が小さい 本種より襞の間隔が密 本種より柄が長い 本種より柄の幅が狭い 本種と異なり柄基部に菌糸体を欠くのではなく有する 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が非アミロイドまたは弱アミロイドではなく顕著なアミロイド 本種と縁シスチジアの形状が異なる