2019年9月5日 (仮訳)熱帯アフリカ産のCantharellus isabellinus複合種 Buyck, B., Henkel, T. & Hofstetter, Y. 2018. The Cantharellus isabellinus species complex (Cantharellales, Hydnaceae) in tropical Africa. Mycosphere. Available at: http://mycosphere.org/pdf/MYCOSPHERE_9_6_10.pdf [Accessed September 5, 2019] 【R3-06559】2019/9/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Cantharellus isabellinusを50年以上ぶりにアフリカの熱帯雨林で採集し、本種のエピタイプ標本を選定した。 分子系統解析を実施し、本種がC. parvisporus(新階級・新組み合わせ)に最も近縁であることを示した。 また、本種と同一の環境に発生するC. griseoisabellinusを新種記載した。 Cameroon, East Province, Dja Biosphere Reserve, Northwest Sector near the village of Somalomo, Upper Dja River Basin, within 2 km radius of Dja base camp (新種) Cantharellus griseoisabellinus Buyck, Henkel & V. Hofst. 語源…灰色のCantharellus isabellinus(子実体の色から) 【よく似た種との区別】 Cantharellus isabellinus アフリカに分布する 熱帯雨林に生息する 担子胞子のQ値の範囲が重なる Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の丈が僅かに低い 本種と異なり子実体に強い変色性がある 本種ほど子実体ががっしりとしていない 本種ほど傘が不規則に波打つか折り畳み状にならない 本種より襞が顕著に濃色 本種と異なり顕著な脈間襞を有するという特徴を欠く 本種と異なり肉に強い変色性がある 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり傘表皮の菌糸末端に褐色の色素を含む 本種と異なり傘表皮の菌糸末端が集まって羊毛状の構造をなす 本種と異なり傘表皮の菌糸末端が波打つという特徴を欠く 本種より傘表皮の菌糸末端が薄壁 Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Cantharellus isabellinus Heinem. 【よく似た種との区別】 Cantharellus griseoisabellinus アフリカに分布する 熱帯雨林に生息する 担子胞子のQ値の範囲が重なる Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種より子実体の丈が僅かに高い 本種と異なり子実体に強い変色性があるという特徴を欠く 本種より子実体ががっしりとしている 本種より傘が不規則に波打つか折り畳み状になる 本種より襞が顕著に淡色 本種と異なり顕著な脈間襞を有する 本種と異なり肉に強い変色性があるという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種と異なり傘表皮の菌糸末端に褐色の色素を含むという特徴を欠く 本種と異なり傘表皮の菌糸末端が集まって羊毛状の構造をなすという特徴を欠く 本種と異なり傘表皮の菌糸末端が波打つ 本種より傘表皮の菌糸末端が厚壁 Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus tomentosoides 熱帯に分布する 形態的に類似している(混同のおそれがある) 子実体の色が類似している 傘の表面性状が全く同一 担子胞子のQ値の範囲が重なる Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種より襞の間隔が狭い 本種より担子胞子のサイズが小さい Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus parvisporus アフリカに分布する Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と生態的に異なる 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より担子胞子のQ値が大きい Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Cantharellus croceifolius 熱帯雨林に生息する 子実体のサイズが類似している 担子器がかなり小型 担子胞子のサイズが類似している 傘表皮菌糸の形態が類似している 本種より子実体の色が全体的に淡色 本種と異なり担子器が(4)5(6)胞子性ではなく2胞子性 本種より担子胞子のQ値が小さい Cantharellus eyssartieri アフリカに分布する 担子胞子のQ値の範囲が重なる 本種と異なり熱帯雨林に生息するという特徴を欠く 本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい 本種より傘表皮の末端菌糸がかなり幅狭い 本種より傘表皮の末端菌糸が波打つ 本種と異なり傘表皮の末端菌糸が明瞭に薄壁である Cantharellus paucifurcatus アフリカに分布する 担子胞子のサイズが類似している 担子胞子のQ値の範囲が重なる Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり熱帯雨林に生息するという特徴を欠く 本種より子実体がずっと淡色 本種と異なり肉が褐変する 本種より傘表皮の末端菌糸が幅狭い 本種と異なり傘表皮の末端菌糸が明瞭に厚壁である Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新階級、新組み合わせ) Cantharellus parvisporus (Eyssart. & Buyck) Buyck & V. Hofst. 旧名:Cantharellus isabellinus var. parvisporus Eyssart. & Buyck 【よく似た種との区別】 Cantharellus isabellinus アフリカに分布する Tef-1に基づく分子系統解析で近縁 本種と生態的に異なる 本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい 本種より担子胞子のQ値が小さい Tef-1に基づく分子系統解析で明瞭に区別される