(仮訳)Castanediella
Lin, C-G. et al., 2019. The genus Castanediella. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/32272/ [Accessed April 24, 2019] 【R3-06156】2019/4/24投稿

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3行まとめ

タイの森林において腐朽葉から発生した菌を検討し、Castanediella brevisおよびC. monoseptataの2新種を記載した。
前者は分生子柄が短く無色で分生子が無色紡錘形無隔壁、後者は分生子柄が分枝せず、分生子が無色紡錘形で屈曲することなどで特徴づけられた。
Castanediella属全種間および本属と形態的に類似する属との形質比較表を掲載した。
Thailand, Lampang, Amphoe Mueang Pan, Tambon Chae Son

(新種)

Castanediella brevis C.G. Lin & K.D. Hyde
語源…短い(分生子柄の長さから)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Castanediella couratarii
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が無色
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり腐朽葉ではなく材などに発生する
本種と異なり分生子柄がしばしば退化的という特徴を欠く
本種と異なり分生子柄が無色ではなく淡褐色
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく無色~淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく瓶形~円筒形
本種と異なり分生子が屈曲した紡錘形ではなく三日月形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella malysiana
分生子形成様式が多出芽型
分生子形成細胞が無色
分生子が無色
分生子が屈曲した紡錘形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が無色ではなく淡褐色
本種より分生子形成細胞が長い
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく円筒形、類円筒形
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子の隔壁数が0ではなく0-1
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella communis
分生子形成様式が多出芽型
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が無色
分生子がいくぶん鎌形
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり罹病葉から分離される
本種と異なり分生子柄が無色ではなく褐色
本種と異なり分生子柄が類円筒形、アンプル形ではなく類円筒形
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく類円筒形~アンプル形
本種と異なり分生子が屈曲した紡錘形ではなく鎌形で両端がやや鈍頭
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella eucalypti
分生子形成様式が多出芽型
分生子のサイズの範囲が重なる
分生子が無色
分生子がいくぶん鎌形
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり罹病葉から分離される
本種と異なり分生子柄が無色ではなく褐色
本種と異なり分生子柄が類円筒形、アンプル形ではなく類円筒形
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく類円筒形~アンプル形
本種と異なり分生子が屈曲した紡錘形ではなく鎌形で僅かに屈曲する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella eucalypticola
分生子形成様式が多出芽型
分生子が無色
分生子がいくぶん鎌形
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり罹病葉から分離される
本種と異なり分生子柄が無色ではなく褐色
本種と異なり分生子柄が類円筒形、アンプル形ではなく類円筒形
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく類円筒形~アンプル形
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が屈曲した紡錘形ではなく鎌形で直線状~屈曲する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella eucalyptigena
分生子柄がしばしば退化的
分生子形成様式が多出芽型
分生子形成細胞が無色
分生子柄が無色
分生子が無色
分生子がいくぶん鎌形
分生子に隔壁を欠く
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく類円筒形~アンプル形
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が屈曲した紡錘形ではなく鎌形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Thailand, Chaing Mai

(新種)

Castanediella monoseptata C.G. Lin & K.D. Hyde
語源…単隔壁の(分生子の隔壁数から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Castanediella cagnizarii
腐朽葉を基質とする
分生子形成様式が多出芽型
分生子が無色
分生子の隔壁数が1
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり水中に沈んだ葉に発生する
本種より分生子柄の最大長が長い
本種と異なり分生子柄が無色ではなく頂部にかけてほぼ無色、基部が褐色
本種と異なり分生子柄が分枝する
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなくほぼ無色
本種と分生子のサイズが異なる
本種と異なり分生子が屈曲する紡錘形ではなく円筒形~紡錘形で両端が屈曲する
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella diversispora
腐朽葉を基質とする
分生子形成様式が多出芽型
分生子が無色
本種と異なり分生子柄が無色ではなく淡褐色~褐色
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく淡褐色~褐色
本種と異なり分生子に3型を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく1-3
Castanediella hyalopenicillata
腐朽葉を基質とする
分生子柄が無色
分生子形成細胞が無色
分生子が無色
分生子の隔壁数が0-1
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく単輪生、二輪生、三輪生
本種と異なり分生子形成様式が多出芽型ではなく単出芽型および多出芽型
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく短円筒形、アンプル形
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が屈曲する紡錘形ではなく紡錘形
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella malaysiana
分生子形成様式が多出芽型
分生子形成細胞が無色
分生子が無色
分生子が屈曲する紡錘形
分生子の隔壁数が0-1
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が長い
本種と異なり分生子柄が無色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく二輪生
本種と異なり分生子形成細胞が円筒形ではなく円筒形、類円筒形
本種より分生子が短い
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella ramosa
分生子形成様式が多出芽型
分生子が無色
分生子のサイズの範囲が重なる
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄の最大長が長い
本種と異なり分生子柄が無色ではなく頂部がほぼ無色で基部が褐色
本種と異なり分生子柄が類円筒形ではなく円筒形
本種と異なり分生子柄が分枝しないのではなく筆状
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなくほぼ無色
本種と異なり分生子が紡錘形で屈曲するのではなく鎌形
本種と異なり分生子の隔壁数が1ではなく(0-)1(-3)
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Castanediella couratarii
分生子が無色
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり腐朽葉ではなく材などに発生する
本種と異なり分生子柄が無色ではなく淡褐色
本種と異なり分生子形成細胞が無色ではなく無色~淡褐色
本種より分生子が短い
本種と異なり分生子が紡錘形で屈曲するのではなく三日月形
本種と異なり分生子の隔壁数が0-1ではなく0
ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される