(仮訳)サワグルミ属植物を宿主とするJuglanconis属菌
Voglmayr, H. et al., 2019. The genus Juglanconis (Diaporthales) on Pterocarya. Mycological Progress. Available at: https://link.springer.com/article/10.1007/s11557-018-01464-0 [Accessed March 26, 2019] 【R3-06071】2019/3/26投稿

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3行まとめ

ヨーロッパおよびイラン産のJuglanconis pterocaryaeを検討し、それがその有性世代と考えられていた日本産のMelanconis pterocaryaeと別種であることを示した。
後者に対して新学名Juglanconis japonicaを提唱した。
J. pterocaryaeをオーストリアおよびチェコからヨーロッパ新産種として報告し、ネオタイプ標本を指定した。
Austria, Oberösterreich, Bad Hall, Kurpark

(ヨーロッパ、オーストリア、チェコ新産種)

Juglanconis pterocaryae (Kuschke) Voglmayr & Jaklitsch
※本種のネオタイプ標本を指定した。
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【よく似た種との区別】
Juglanconis japonica
同じサワグルミ属植物を宿主とする
形態的に類似している(同種と考えられてきた)
分生子のサイズが類似している
nrSSU+ITS+nrLSU+cal+his+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られている
本種より分生子の幅が僅かに狭い
本種より分生子の長さ/幅比平均が顕著に大きい
nrSSU+ITS+nrLSU+cal+his+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新学名)

Juglanconis japonica (Tak. Kobay.) Voglmayr & Jaklitsch
旧名:Melanconis pterocaryae Tak. Kobay.
語源…日本の
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【よく似た種との区別】
Juglanconis pterocaryae
同じサワグルミ属植物を宿主とする
形態的に類似している(同種と考えられてきた)
分生子のサイズが類似している
nrSSU+ITS+nrLSU+cal+his+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり有性世代が知られていない
本種より分生子の幅が僅かに広い
本種より分生子の長さ/幅比平均が顕著に小さい
nrSSU+ITS+nrLSU+cal+his+ms204+rpb1+rpb2+tef1+tub2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される