2019年4月13日 (仮訳)イラン産の広義キコブタケ属菌 Ghobad-Nejhad, M. & Dai, Y-C. 2007. The genus Phellinus s.l. (Basidiomycota) in Iran. Mycotaxon. Available at: https://www.researchgate.net/publication/260086132_The_genus_Phellinus_sl_Basidiomycota_in_Iran [Accessed April 13, 2019] 【R3-06123】2019/4/13投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ イラン新産種としてPhellinus allardii、P. rosmarini、およびP. senexの3種を報告した。 また、Fomitiporia rosmariniおよびFuscoporia senex、およびFuscoporia discipesの3新組み合わせを提唱した。 イランから報告された数種の本属菌が誤同定であったことを示したほか、イラン産本属菌の検索表および全世界の本属菌の予備的検索表を掲載した。 (その他掲載種) Fomitiporia punctata (P. Karst.) Murrill 【よく似た種との区別】 Phellinus hartigii 本種と異なり様々な被子植物および針葉樹ではなく針葉樹を宿主とする 本種と異なり子実体が常に背着生なのではなく傘を形成する Fomitiporia mediterranea 形態的に区別がつかないほど類似している 本種と異なり様々な被子植物および針葉樹ではなくブドウ(およびオリーブ)などを宿主とする 本種と菌糸体の生長速度が異なる 本種と相互不稔性が異なる 本種とITS領域の塩基配列が異なる Fomitiporia australiensis 顕微鏡的形質が非常に類似している 本種と異なり様々な被子植物および針葉樹ではなくブドウなどを宿主とする 本種と異なり子実体が常に背着生なのではなく背着生および傘状 本種とITS領域の塩基配列が異なる (新組み合わせ、イラン新産種) Fomitiporia rosmarini (Bernicchia) Ghobad-Nejhad & Y.C. Dai 旧名:Phellinus rosmarini Bernicchia 【よく似た種との区別】 Fomitiporia robusta(カシサルノコシカケ) イランに分布する 子実体が傘状 担子胞子がデキストリノイド 担子胞子が顕著なシアノフィリック 菌糸構成が2菌糸型 本種より担子胞子が長い (その他掲載種) Fuscoporia contigua (Pers.) G. Cunn. 【よく似た種との区別】 Fuscoporia ferruginosa(サビアナタケ) イランに分布する 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にコットンブルー中で結晶を伴う 本種より孔口のサイズが小さい 本種と異なり子実体縁部に非常に長い剛毛を有する 本種と異なり子実体形成菌糸層に非常に長い剛毛を有する (その他掲載種) Fuscoporia ferruginosa (Schrad.) Murrill サビアナタケ 【よく似た種との区別】 Fuscoporia contigua イランに分布する 子実体が背着生 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸にコットンブルー中で結晶を伴う 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり子実体縁部に非常に長い剛毛を有するという特徴を欠く 本種と異なり子実体形成菌糸層に非常に長い剛毛を有するという特徴を欠く (新組み合わせ、コーカサス、イラン新産種) Fuscoporia senex (Nees & Mont.) Ghobad-Nejhad 旧名:Phellinus senex (Nees & Mont.) Imazeki (基礎異名はPolyporus senex Nees & Mont.) 【よく似た種との区別】 Fuscoporia torulosa(コルクタケ) イランに分布する 子実体が傘状 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面にコットンブルー中で結晶を伴う 本種と異なり傘表面に不明瞭な環紋を有するのではなく広い顕著な環紋を有する 本種と異なり傘縁部が帯褐色ではなく帯黄色 本種と異なり孔口面が帯褐色ではなく帯黄色 本種と異なり骨格菌糸がKOH中で膨張するという特徴を欠く Fuscoporia rhabarbarina 子実体が多年生 子実体が傘状 子実体縁部が鈍い 傘表面に狭い環紋を有する 孔壁が全縁 担子胞子が楕円形 子実層剛毛が直線状 肉の骨格菌糸に頻繁に隔壁を有する 本種より担子胞子の幅が狭い 本種と異なり骨格菌糸がKOHで膨大するのではなく膨大しない (その他掲載種) Fuscoporia torulosa (Pers.) T. Wagner & M. Fisch. コルクタケ 【よく似た種との区別】 Fuscoporia senex イランに分布する 子実体が傘状 担子胞子が無色 担子胞子が薄壁 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面にコットンブルー中で結晶を伴う 本種と異なり傘表面に広い顕著な環紋を有するのではなく不明瞭な環紋を有する 本種と異なり傘縁部が帯黄色ではなく帯褐色 本種と異なり孔口面が帯黄色ではなく帯褐色 本種と異なり骨格菌糸がKOH中で膨張しない (イラン新産種) Phellinus allardii (Bres.) S. Ahmad 【よく似た種との区別】 Phellinus baumii イランに分布する 担子胞子が有色 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面がコットンブルー中で平滑 本種と異なりスイカズラ属およびハシドイ属植物を宿主とするという特徴を欠く 本種と異なり剛毛を有する (その他掲載種) Phellinus baumii Pilát 【よく似た種との区別】 Phellinus allardii イランに分布する 担子胞子が有色 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面がコットンブルー中で平滑 本種と異なりスイカズラ属およびハシドイ属植物を宿主とする 本種と異なり剛毛を欠く (その他掲載種) Phellinus igniarius (L.) Quél. キコブタケ 【よく似た種との区別】 Phellinus tuberculosus(サクラサルノコシカケ) イランに分布する 担子胞子が無色 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面がコットンブルー中で平滑 本種と異なり通常サクラ属植物を宿主とする 本種と異なり殻皮を欠く 本種と異なり肉が硬い木質ではなくコルク質 (その他掲載種) Phellinus tuberculosus (Baumg.) Niemelä サクラサルノコシカケ 【よく似た種との区別】 Phellinus igniarius(キコブタケ) イランに分布する 担子胞子が無色 担子胞子が非デキストリノイド 菌糸構成が2菌糸型 生殖菌糸表面がコットンブルー中で平滑 本種と異なり通常サクラ属植物を宿主とするという特徴を欠く 本種と異なり殻皮を有する 本種と異なり肉がコルク質ではなく硬い木質 (その他掲載種) Phylloporia ribis (Schumach.) Ryvarden スグリタケ 【よく似た種との区別】 Phylloporia spathulata イランに分布する 肉の上部に黒色の線をあらわす 剛毛を欠く 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実体が無柄ではなく有柄 (その他掲載種) Phylloporia spathulata (Hook.) Ryvarden 【よく似た種との区別】 Phylloporia ribis(スグリタケ) イランに分布する 肉の上部に黒色の線をあらわす 剛毛を欠く 菌糸構成が1菌糸型 本種と異なり子実体が有柄ではなく無柄 (新組み合わせ) Fuscoporia discipes (Berk.) Y.C. Dai & Ghobad-Nejhad ウラギンタケ 旧名:Polyporus discipes Berk.