(仮訳)日本産Ponticulomyces属菌
Ushijima, S. et al., 2012. The genus Ponticulomyces (Physalacriaceae, Agaricales) from Japan. Mycoscience. Available at: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354012700232 [Accessed March 1, 2017].
【R3-03800】2017/03/02投稿

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3行まとめ

日本新産種としてPonticulomyces kedrovayaeおよびP. orientalisを報告した。
前者はブナの腐朽材に主に生じ、傘が帯黄褐色~暗褐色で放射状の皺を有し、襞が傷ついたり老成したりすると黄変し、つばおよび偽根を欠き、担子胞子が大型扁桃形であることなどで特徴づけられた。
後者はヤブツバキの腐朽材に主に生じ、傘が淡灰色~淡い帯灰褐色で、つばおよび偽根を欠き、担子胞子が大型扁桃形であることなどで特徴づけられた。

(日本新産種)

Ponticulomyces kedrovayae R.H. Petersen
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ponticulomyces orientalis
日本に分布する
材に直接発生する
傘表面が小皺状~皺状
傘表面にやや粘性を有する
つばを欠く
本種と異なり中国における分布が知られている
本種と異なりロシアにおける分布が知られていない
本種と異なり襞が傷ついたり老成しても黄変しない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が扁桃形~マンゴー形ではなく楕円形~広楕円形で稀に広扁桃形
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度83%)

(日本新産種)

Ponticulomyces orientalis (Zhu L. Yang) R.H. Petersen
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Ponticulomyces kedrovayae
日本に分布する
材に直接発生する
傘表面が小皺状~皺状
傘表面にやや粘性を有する
つばを欠く
本種と異なりロシアにおける分布が知られている
本種と異なり中国における分布が知られていない
本種と異なり襞が傷ついたり老成すると黄変する
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり担子胞子が楕円形~広楕円形で稀に広扁桃形なのではなく扁桃形~マンゴー形
ITS領域の塩基配列が異なる(類似度83%)