(仮訳)イスラエル産キウロコタケ属菌
Ţura, D. et al., 2008. The genus Stereum in Israel. Mycotaxon. Available at: http://www.mycotaxon.com/vol/abstracts/106/106-109.html [Accessed August 5, 2020] 【R3-07565】2020/8/5投稿

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3行まとめ

イスラエルにおいてキウロコタケ属菌の種の多様性調査を実施し、4種および新品種Stereum hirsutum f. lobulatumを記録した。
また、S. gausapatumおよびS. sanguinolentumをイスラエル新産種として報告した。
イスラエル産本属菌の検索表を掲載した。
Israel, UG, Savsufa Forest

(新品種)

Stereum hirsutum f. lobulatum Tura, Zmitr. & Wasser
語源…小裂片の
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【よく似た種との区別】
Stereum hirsutum(キウロコタケ)
イスラエルに分布する
顕微鏡的形質が同一
本品種と異なり傘が裂片状でない

(イスラエル新産種)

Stereum gausapatum (Fr.) Fr.
チウロコタケ
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【よく似た種との区別】
Stereum rugosum(シミダシカタウロコタケ)
生息環境が同一
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
本種と異なり子実層が多年生で層状になる
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり有糸刺状体を有する
Stereum ostrea(チャウロコタケ)
生息環境が共通する
本種より傘が薄い
本種と異なり傘表面が密な粗長毛状でない
本種と異なり有糸刺状体を有する
Stereum hirsutum(キウロコタケ)
イスラエルに分布する
生息環境が共通する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が傷つくと赤変することがある
担子胞子のサイズが類似している
有糸刺状体を欠く
本種と異なり子実体上面が無毛~類綿毛状ではなく粗長毛状~綿毛状
本種と異なり子実層面が傷つくと時に黄色~橙色~赤色に変色することがある
本種と異なり偽担子器が円筒形ではなく鋭尖円筒形
本種と異なり偽シスチジアがかなり薄壁なのではなく厚壁
本種と異なり汁管菌糸を欠く
Stereum sanguinolentum(チウロコタケモドキ)
イスラエルに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
本種と異なり有糸刺状体を有する

(その他掲載種)

Stereum hirsutum (Willd.) Pers.
キウロコタケ
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【よく似た種との区別】
Stereum hirsutum f. lobulatum
イスラエルに分布する
顕微鏡的形質が同一
本種と異なり傘が裂片状
Stereum gausapatum(チウロコタケ)
イスラエルに分布する
生息環境が共通する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体が傷つくと赤変することがある
担子胞子のサイズが類似している
有糸刺状体を欠く
本種と異なり子実体上面が粗長毛状~綿毛状ではなく無毛~類綿毛状
本種と異なり子実層面が傷つくと時に黄色~橙色~赤色に変色することがあるという特徴を欠く
本種と異なり偽担子器が鋭尖円筒形ではなく円筒形
本種と異なり偽シスチジアが厚壁ではなくかなり薄壁
本種と異なり汁管菌糸を有する
Stereum rugosum(シミダシカタウロコタケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤変することがある
Stereum ochraceoflavum
基質が共通している
形態的に類似している(本種の古い標本がこの種と混同されるおそれがある)
本種と異なり幹や裂け目、太い枝ではなく枝および”clippings”に生じる傾向がある
本種より子実体が薄い
Stereum sanguinolentum(チウロコタケモドキ)
イスラエルに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
本種と異なり有糸刺状体を有する

(イスラエル新産種)

Stereum sanguinolentum (Alb. & Schwein.) Fr.
チウロコタケモドキ
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【よく似た種との区別】
Stereum rugosum(シミダシカタウロコタケ)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
Stereum gausapatum(チウロコタケ)
イスラエルに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
本種と異なり有糸刺状体を欠く
Stereum hirsutum(キウロコタケ)
イスラエルに分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
子実体を傷つけると赤色の滲出液を生じる
本種と異なり有糸刺状体を欠く
Stereum subpileatum
イスラエルに分布する
有糸刺状体を有する
本種と異なり子実体が一年生ではなく多年生
本種と異なり子実体が頑丈な革質ではなく硬い角質
本種と異なり子実体表面に深い亀裂を生じる
本種と異なり子実層面が傷ついても赤色滲出液を生じない
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり汁管菌糸を欠く

(その他掲載種)

Stereum subpileatum Berk. & M.A. Curtis
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【よく似た種との区別】
Stereum frustulatum
顕微鏡的形態が非常に類似している(同種と考えられたことがある)
Stereum sanguinolentum(チウロコタケモドキ)
イスラエルに分布する
有糸刺状体を有する
本種と異なり子実体が多年生ではなく一年生
本種と異なり子実体が硬い角質ではなく頑丈な革質
本種と異なり子実体表面に深い亀裂を生じるという特徴を欠く
本種と異なり子実層面が傷つくと赤色滲出液を生じる
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり汁管菌糸を有する