(仮訳)中国熱帯域産のウツロイイグチ属菌
Liang, Z-Q. et al., 2017. The genus Xanthoconium (Boletaceae, Boletales) in tropical China. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.295.3.5 [Accessed August 25, 2018].
【R3-05431】2018/8/25投稿

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3行まとめ

中国海南省の熱帯林で採集された菌を検討し、、Xanthoconium fusciccepsとして新種記載した。
本種は傘が暗褐色で表面が小皺状または点状、担子胞子が黄金色、シスチジアに黄金褐色の色素を含むことなどで特徴づけられた。
また、従来広東省(亜熱帯域)から知られていたX. sinensisを海南省から報告した。
中国海南省瓊中リー族ミャオ族自治県鸚哥嶺自然保護区

(新種)

Xanthoconium fusciceps N.K. Zeng, Zhi Q. Liang & S. Jiang
語源…暗褐色の頭(傘)の(幼菌の傘の色から)
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【よく似た種との区別】
Xanthoconium affine(ウツロイイグチ)
中国に分布する
形態的に非常に類似している
nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり北米などにおける分布が知られている
本種と異なり傘が幼時暗褐色ではなく帯ワイン褐色
本種より担子胞子が長い
本種と異なり傘表皮の菌糸が膨大しないのではなく膨大する
nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Xanthoconium affine var. maculosus
形態的に非常に類似している
nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮の菌糸が膨大しないのではなく膨大する
本種と異なり傘表皮の菌糸の末端細胞がシスチジア状~棍棒形
nrLSU+TEF1+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(海南省新産種)

Xanthoconium sinense G. Wu, Y.Y. Cui & Zhu L. Yang
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