(仮訳)インド、西ガーツ地方産のケガワタケ類(ケガワタケ属およびカワキタケ属)
Senthilarasu, G., 2015. The lentinoid fungi (Lentinus and Panus) from Western ghats, India. IMA fungus. Available at: http://www.imafungus.org/Issue/61/16.pdf [Accessed June 12, 2015].
【R3-01914】2015/06/13投稿

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3行まとめ

インド、カルナータカ州で採集された菌を検討し、Panus natarajanusとして新種記載した。
Lentinus alpacusをカワキタケ属に移した。
また、L. concinnusを西ガーツ新産種として報告し、西ガーツ地方産ケガワタケ類の全種の検索表を掲載した。
Sirsi, Karnataka, India

(新種)

Panus natarajanus Senthil.
語源…菌学者の故Krishnamoorthy Natarajan氏に献名
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【よく似た種との区別】
Panus velutinus
インド、西ガーツ地方に分布する
本種と異なりインドのみではなく汎熱帯的に分布する
本種より子実体のサイズが大きい
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が帯赤褐色で中央部が暗色ではなく帯赤黄色、帯褐黄色、橙褐色、帯赤褐色、淡褐色
本種と異なり傘表面が初め短い剛毛状、のちに中央部が小鱗片状、縁部にかけて短い剛毛状になるのではなくビロード状~短い剛毛状または類小鱗片状
本種と異なり傘に同心円状環紋を生じるのではなく不明瞭な環紋を有するかまたは欠く
本種と異なり傘縁部に密に縁毛を生じる
本種より柄のサイズが大きい(非常に細長い)
本種と異なり柄が帯赤褐色ではなく帯赤黄色、帯褐黄色、橙褐色、帯赤褐色、淡褐色
本種と異なり柄表面が短い剛毛状ではなくビロード状
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
Panus tephroleucus
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく帯黄色~帯灰褐色
本種と異なり襞が密ではなく疎
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種よりスクレロシスチジアのサイズが小さい
Panus ciliatus(センモウカワキタケ)
本種より傘のサイズが大きい
本種と異なり傘縁部に縁毛を生じる
本種より柄が長い
本種ほど柄が細長い形状でない
本種よりスクレロシスチジアのサイズが小さい
Panus hookerianus
インド、西ガーツ地方に分布する
子実体のサイズが類似している
子実体の色が類似している
傘表面が剛毛状
柄表面が剛毛状
本種と異なり傘表面が初め短い剛毛状、のちに中央部が小鱗片状、縁部にかけて短い剛毛状になるのではなく短い直立した毛からなる剛毛状
本種と異なり傘に同心円状環紋を欠く
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種より縁シスチジアのサイズが小さい
本種よりスクレロシスチジアのサイズが小さい
本種より剛毛が長い
Lentinus fasciatus
本種より担子胞子が長い
本種より剛毛が長い
Lentinus concentricus
形態的に類似している
子実体のサイズがやや類似している
傘に同心円状環紋を有する
本種と異なりインドではなくタイに分布する
本種と異なり傘が帯赤褐色で中央部が暗色ではなく帯黄褐色~帯黄褐粘土色
本種と異なり襞が帯赤褐色ではなく黄褐色
本種より担子胞子のサイズが僅かに大きい
本種と異なりスクレロシスチジアを欠く
Lentinus megacystidiatus
本種と異なりインドではなくタイに分布する
本種より傘のサイズが小さい
本種と異なり傘が帯赤褐色で中央部が暗色ではなく帯灰橙色
本種と異なり傘縁部に密に縁毛を生じる
本種と異なり襞が帯赤褐色ではなく帯灰橙色
本種より柄が短い
本種より柄が細長い形状をしている
本種より担子胞子のサイズが大きい

(新組み合わせ)

Panus alpacus (Senthil. & S.K. Singh) Senthil
旧名:Lentinus alpacus Senthil. & S.K. Singh
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【よく似た種との区別】
Panus parvus
傘が非常に小型
本種と異なり傘が帯赤褐色でない
本種より傘表面の小鱗片が長い
本種と異なり傘表面の小鱗片が中央部に向かって散在しているのではなく縁部にかけて生じ縁毛状となる
本種より柄が短い
本種ほど柄が細長い形状でない
本種よりグレオシスチジアのサイズが大きい
本種よりメチュロイドのサイズが大きい
Panus neostrigosus
インド、西ガーツ地方に分布する
メチュロイドを有する
本種と異なり子実体がほぼ中心生ではなくほとんどの場合偏心生~側生
本種と異なり傘が非常に小型なのではなく小型~大型
本種と異なり傘が帯赤褐色ではなく白色~帯黄褐色
本種と異なり傘表面が帯赤褐色の小鱗片に覆われるのではなく長軟毛状、剛毛状、密綿毛状
本種より柄の幅が広い
本種と異なりグレオシスチジアを欠く

(その他掲載種)

Panus similis (Berk. & Broome) T.W. May & A.E.
スジカワキタケ
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【よく似た種との区別】
Panus velutinus
インド、西ガーツ地方に分布する
本種と異なり傘表面が初めビロード状、のちにほぼ平滑になるのではなくビロード状、剛毛状、小鱗片状で平滑にならない
本種と異なり傘に強い扇畳み状の条線を有するという特徴を欠く
Panus ciliatus(センモウカワキタケ)
本種と異なり傘に強い扇畳み状の条線を有するという特徴を欠く
Panus hookerianus
インド、西ガーツ地方に分布する
本種と異なり傘表面が初めビロード状、のちにほぼ平滑になるのではなく短い直立する毛からなる剛毛状
本種と異なり傘に強い扇畳み状の条線を有するという特徴を欠く
本種と異なり柄表面がフェルト状ではなくビロード状~短剛毛状

(西ガーツ地方新産種)

Lentinus concinnus Pat.
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【よく似た種との区別】
Lentinus tigrinus
インド、西ガーツ地方に分布する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
傘が類白色~クリーム色
本種より子実体のサイズが大きい
本種と異なり傘が小型ではなく小型~大型
本種より傘直径が大きい
本種と異なり傘が初め帯灰色~帯黒褐色でのちに白色、クリーム色、淡黄褐色なのではなく初め紫色を帯び、のちに帯黄白色、淡黄色、帯灰黄色となる
本種と異なり傘表面が帯赤褐色、紫褐色、淡褐色、帯灰褐色、暗褐色、帯黒色ではなく帯灰褐色~帯黒褐色の小鱗片に覆われる
本種と異なり襞の間隔が中程度に密ではなく密
本種と異なり襞が規則的に脈状連絡するのではなく時に僅かに脈状連絡する
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄が細長い形状をしている