(仮訳)ポーランド産ウメノキゴケ科地衣 (3):ポーランド新産種、Parmelia serrana
Ossowska, E. et al., 2014. The lichen family Parmeliaceae in Poland. III. Parmelia serrana, new to Poland. Acta Societatis Botanicorum Poloniae. Available at: https://pbsociety.org.pl/journals/index.php/asbp/article/view/asbp.2014.006 [Accessed January 14, 2017].
【R3-03660】2017/01/15投稿

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3行まとめ

ポーランドにおいて採集されたウメノキゴケ科地衣を再検討し、ポーランド新産種となるParmelia serranaを報告した。
本種はポーランドにおいてはヨーロッパアカマツの樹皮に生じた1標本を除いて広葉樹の樹皮に発生していた。
本種は形態および地衣成分が類似するP. saxatilisに同定されていたが、この種は近年の分子データにより別種であることが明らかになった。

(ポーランド新産種)

Parmelia serrana A. Crespo, M.C. Molina & D. Hawksw.
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【よく似た種との区別】
Parmelia saxatilis(ミヤマカラクサゴケ)
形態的に類似している(同種と考えられてきた)
地衣体表面に粉霜を欠くか部分的に有する
裂芽に粉霜を欠く
地衣成分が類似している
本種と異なり裂片が丸く幅広いのではなく類線形
本種と異なり裂片がしばしば重なり合うのではなく重なり合わない
本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を含むという特徴を欠く
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む
Parmelia ernstiae
形態的に類似している(混同のおそれがある)
共通の地衣成分を産生する
本種と異なり地衣体表面に粉霜を欠くか稀に裂片の切片に微かに有するのみなのではなく強く粉霜に覆われる
本種と異なり裂芽に粉霜を有する
本種と異なり地衣成分としてロバール酸を含む
Parmelia mayi
地衣成分がほぼ共通している
本種と異なり北米からのみ知られている
本種と異なり高山からのみ知られている
本種と異なり地衣成分としてプロトセトラル酸を欠く
本種と異なり地衣成分としてアレクトリアル酸を含む
Parmelia submontana
形態的に類似している(混同のおそれがある)
地衣成分としてアトラノリンおよびサラジン酸を含む
本種と異なり裂片が細長くあまり分枝しない
本種と異なり裂片が下向きに巻く
本種と異なり地衣成分として脂肪酸類を含まない