2020年12月29日 (仮訳)カナダ、ブリティッシュコロンビア州、ハイダグワイ産地衣類および地衣生菌類 (6):4細胞からなるCallispora型子嚢胞子を有するBuellia属1新種 Brodo, IM. & Sheard, JW. 2020. The Lichens and Lichenicolous Fungi of Haida Gwaii, British Columbia, Canada. 6. A New Species of Buellia with Four-celled, Callispora-type Ascospores. Opuscula Philolichenum. Available at: http://sweetgum.nybg.org/science/op/biblio_list.php?BucVolume_tab=19 [Accessed December 29, 2020] 【R3-08003】2020/12/29投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ カナダ、ブリティッシュコロンビア州のハイダグワイ沿岸域で採集された痂状地衣の一種を検討し、Buellia gibstoneorumとして新種記載した。 本種はフェンスポストの材に生じ、子嚢が8胞子性で、子嚢胞子がCallispora型で4細胞からなることなどで特徴づけられた。 また、Hafellia bisporaをBuellia属に移した。 Canada, British Columbia, Queen Charlotte Islands (Haida Gwaii), Graham Island, Tlell, along W shore of Tlell River inlet (新種) Buellia gibstoneorum Brodo & Sheard 語源…Susan Gibson氏および故Allan D. Stone氏に献名 【よく似た種との区別】 Buellia fosteri カナダに分布する 沿岸域に生息する 材に生息する 形態的に類似している(誤同定のおそれがある) 地衣体が連続的 地衣体が帯黄白色 子器の形態がほぼ同一 子嚢胞子がCallispora型 子嚢胞子側面の壁が不規則に厚壁になる 本種と異なり米国における分布が知られている 本種と異なり地衣体が常に材の内部にあるのではなく、一部材の内部に生じることもあるがほとんどの場合材上に生じる 本種より地衣体がやや薄い 本種と異なり地衣体表面が平滑~亀裂状で部分的に小粒状のこともある 本種より子器のサイズがずっと大きい 本種と異なり子器が時に浅裂する 本種と異なり子実層に油滴がほとんど散在しないのではなく顕著に散在する 本種より子嚢胞子が顕著に短い 本種より子嚢胞子の長さ/幅比の中央値が小さい 本種と異なり子嚢胞子の壁に孔を欠く 本種と異なり子嚢胞子の細胞数が主に4なのではなく主に2 Buellia bispora 北米に分布する 子嚢胞子の壁に孔を有する 子嚢胞子の細胞数が4 本種と異なりカナダではなくメキシコなどに分布する 本種より地衣体が良好に発達する 本種と異なり子器盤が永続的に扁平なのではなく速やかに凸形になる 本種と異なり子実層に油滴がほとんど散在しないのではなく散在する 本種と異なり子嚢が8胞子性ではなく2胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種ほど側糸先端の幅が広くない 本種と異なり地衣成分を含む(アトラノリン、ジプロイシン) (新組み合わせ) Buellia bispora (Sheard) Brodo & Sheard 旧名:Hafellia bispora Sheard 【よく似た種との区別】 Buellia gibstoneorum 北米に分布する 子嚢胞子の壁に孔を有する 子嚢胞子の細胞数が4 本種と異なりメキシコなどではなくカナダに分布する 本種ほど地衣体が良好に発達しない 本種と異なり子器盤が速やかに凸形になるのではなく永続的に扁平 本種と異なり子実層に油滴が散在するのではなくほとんど散在しない 本種と異なり子嚢が2胞子性ではなく8胞子性 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種より側糸先端の幅が広い 本種と異なり地衣成分を欠く