2016年11月15日 (仮訳)アルゼンチン、パタゴニア産の孔口を有するタバコウロコタケ科菌類の系統的位置 Rajchenberg, M. et al., 2015. The phylogenetic position of poroid Hymenochaetaceae (Hymenochaetales, Basidiomycota) from Patagonia, Argentina. Available at: http://www.mycologia.org/content/107/4/754.short [Accessed November 15, 2016]. 【R3-03479】2016/11/15投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パタゴニア産の孔口を有するタバコウロコタケ科菌類6種を検討し、2新属Arambarria、Nothophellinusおよび3新組み合わせを提唱した。 Arambarria属の新種として、担子胞子が黄色厚壁、1菌糸型であることなどで特徴づけられるA. destruensを記載した。 また、Austrocedrus chilensisの生木に心腐れを引き起こした未同定種をTEMを用いて検討し、隔壁のパレンテソームを観察した。 Argentina, Chubut, Lago Puelo National Park, W arm of Lago Puelo, oriental slope of Valle de las Lágrimas, Los Tineos stream (新種) Arambarria destruens Rajchenb. & Pildain 語源…(属名)María Angélica Arambarri博士に献名/(種小名)破壊する(心腐れを起こす性質から) 【よく似た種との区別】 Inocutis jamaicensis 形態的に類似している(誤同定された例がある) 顕微鏡的形質が非常に類似している 本種と異なり子実体が背着生~半背着生ではなく傘状 本種と異なり肉が同質ではなく2層からなり”granular core”および上下を分ける顕著な黒色の層を有する (新組み合わせ) Nothophellinus andinopatagonicus (J.E. Wright & J.R. Deschamps) Rajchenb. & Pildain 旧名:Pyrrhoderma andinopatagonicum J.E. Wright & J.R. Deschamps 語源…(属名)Phellinus属類似 【よく似た種との区別】 Pyrrhoderma adamantinum(ムサシタケ) 傘に厚い殻皮を有する 本種と担子胞子の形状が異なる 本種と異なり菌糸構成が1菌糸型 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Phellinopsis andina (Plank & Ryvarden) Rajchenb. & Pildain 旧名:Phellinus andinus Plank & Ryvarden 【よく似た種との区別】 Phellinopsis junipericola 子実体が一年生 本種と異なりフトモモ科植物を宿主としない 本種より担子胞子のサイズが小さい Phellinus conchatus nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Pseudoinonotus crustosus (Speg.) Rajchenb. & Pildain 旧名:Polyporus crustosus Speg. 【よく似た種との区別】 Inonotus chondromyelus nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Phellinus livescens (Speg.) Rajchenb. 【よく似た種との区別】 Phellinus igniarius(キコブタケ) 担子胞子が無色 担子胞子が球形 担子胞子が厚壁 担子胞子がIKI陰性 子実層剛毛が錐形~類便腹形 本種と異なり子実体が背着生で縁部が波打ち時に傘に似るという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子の壁がコットンブルー染色性でない Phellinus uncisetus アルゼンチンに分布する 担子胞子がコットンブルー染色性 担子胞子がデキストリノイドでない nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される