2015年9月24日 (仮訳)Trichophyton quinckeanumおよびT. interdigitaleの分類学的地位の再検討:複数遺伝子に基づく系統学的アプローチ Beguin, H. et al., 2012. The taxonomic status of Trichophyton quinckeanum and T. interdigitale revisited: a multigene phylogenetic approach. Medical Mycology. … Available at: http://www.tandfonline.com/doi/abs/10.3109/13693786.2012.684153 [Accessed September 23, 2015]. 【R3-02222】2015/09/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ Trichophyton quinckeanumとその類縁種の系統関係を再検討した。 T. mentagrophytesのネオタイプ菌株が実際には別種のT. quinckeanumであったことなどが示された。 また、T. interdigitaleが本種のテレオモルフと考えられてきたArthroderma vanbreuseghemiiのタイプ菌株と異なる系統を形成することを示した。 (その他掲載種) Trichophyton quinckeanum (Zopf) D.M. MacLeod & Muende 【よく似た種との区別】 Trichophyton schoenleinii オランダに分布する ヒトから分離されることがある 宿主に”scutula”を生じることがある ITS、アクチン、β-チューブリン、ITS+アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりマウスではなくヒトに主に感染する 本種と異なり皮膚の毛のない部分ではなく主に頭皮に病変を形成する 本種と異なり大分生子を形成しない 本種と異なり小分生子を形成しない 本種と異なり菌糸の末端が膨大して枝角状となる ITS領域の塩基配列が異なる(3塩基の差異) Trichophyton mentagrophytes 形態的に非常に類似している(同種と考えられたことがあった) ヒトから分離されることがある ITS、アクチン、β-チューブリン、ITS+アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種ほど稀な種でない ITS、アクチン、β-チューブリン、ITS+アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (その他掲載種) Trichophyton interdigitale Priestley 【よく似た種との区別】 Arthroderma vanbreuseghemii 形態的に類似している(本種のテレオモルフと考えられてきた) ITS、アクチン、β-チューブリン、ITS+アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 β-チューブリン、ITS+アクチン+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される