(仮訳)白色腐朽菌の属、Phanerochaeteは多系統群でありタマチョレイタケ目のフレビオイド・クレード全体に分布している
Wu, S-H. et al., 2010. The white-rotting genus Phanerochaete is polyphyletic and distributed throughout the phleboid clade of the Polyporales (Basidiomycota). Fungal Diversity. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/39699/ [Accessed February 9, 2020] 【R3-07031】2020/2/9投稿

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3行まとめ

Phanerochaete属の分子系統解析を実施し、本属が多系統群であることを示した。
P. viticolaに対して新属Ginnsiaを提唱した。
その他にHjortstamia brunneocystidiataなど3新組み合わせを提唱した。

(新組み合わせ)

Ginnsia viticola (Schwein.) Sheng H.Wu & Hallenb.
旧名:Thelephora viticola Schwein.
語源…(属名)分類学者のJames Ginns博士に献名
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(新組み合わせ)

Hjortstamia laxa (Sheng H. Wu) Sheng H. Wu & Hallenb.
旧名:Phanerochaete laxa Sheng H. Wu
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(新組み合わせ)

Hjortstamia brunneocystidiata (Sheng H. Wu) Sheng H. Wu & Hallenb.
旧名:Phanerochaete brunneocystidiata Sheng H. Wu
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【よく似た種との区別】
Hjortstamia crassa
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なり子実体が顕著に背着生という特徴を欠く
本種よりシスチジアが長い
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Phlebiopsis lamprocystidiata (Sheng H. Wu) Sheng H. Wu & Hallenb.
旧名:Phanerochaete lamprocystidiata Sheng H. Wu
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【よく似た種との区別】
Phlebiopsis gigantea(カミカワタケ)
子実体が基質から離れて巻き上がる
子実体が乾燥すると角質になる
子実体形成菌糸層が顕著に厚い
子実体形成菌糸層が密に詰まっている
厚壁シスチジアを有する
子実体形成菌糸層を構成する菌糸が凝集している
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードIIに含まれる)
本種と異なり熱帯~亜熱帯ではなく温帯に分布する
本種と異なり被子植物ではなく針葉樹を宿主とする
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される