(仮訳)南アフリカにおいてカタバミ属植物に生じた特異な葯黒穂菌の新種、Thecaphora capensis
Roets, F. et al., 2008. Thecaphora capensis sp. nov., an unusual new anther smut on Oxalis in South Africa. Persoonia. Available at: https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2846123/ [Accessed November 4, 2017].
【R3-04548】2017/11/5投稿

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3行まとめ

南アフリカ、西ケープ州においてOxalis lanata var. roseaに生じた葯黒補菌を検討し、Thecaphora containsとして新種記載した。
本種はアフリカにおいて初めて見出されたThecaphora属菌であり、宿主の葯に黒穂胞子を生じる本属菌の初報告となった。
本種に感染した宿主の外観は健常時とそれほど変わらないが、葯が帯赤褐色の黒穂胞子の塊に置き換わることなどで特徴づけられた。
South Africa, Western Cape Province, Jonkershoek forestry station (Assegaaibos)

(新種)

Thecaphora capensis Roets & L.L. Dreyer
語源…ケープ産の
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【よく似た種との区別】
Thecaphora oxalidis
同じカタバミ属植物を宿主とする
宿主の葯に生じる(ただし比較種はアナモルフのみ)
黒穂胞子のサイズの範囲が重なる
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じカタバミ属関連クレードに含まれる)
本種と異なりOxalis lanata var. roseaではなくO. corniculataなど同属他種を宿主とする
本種と異なり南アフリカではなくヨーロッパ、アジア、南北アメリカなどに分布する
本種と異なり黒穂胞子が宿主の花ではなく果実に生じる
本種より黒穂胞子表面の疣のサイズがずっと大きい
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される