2020年2月24日 (仮訳)タスマニア産の岩上生地衣の新種、Thelidium carbonaceum McCarthy, PM. & Kantvilas, G. 2020. Thelidium carbonaceum (Verrucariaceae), a new saxicolous lichen from Tasmania. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed February 24, 2020] 【R3-07077】2020/2/24投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ オーストラリア、タスマニア島南西部において珪質岩に生じた地衣の一種を検討し、Thelidium carbonaceumとして新種記載した。 本種は地衣体が非常に小型で薄く、被子器が半埋生し、子囊果周辺組織外壁が炭化し、子嚢胞子に1隔壁を有することなどで特徴づけられた。 本種の黒色炭状の地衣体はThelidium属地衣において非常に稀な形質であった。 Australia, Tasmania, Southwest Natl Park, Mount Sprent Track (新種) Thelidium carbonaceum P.M.McCarthy & Kantvilas 語源…炭の(地衣体の色から) 【よく似た種との区別】 Thelidium pluvium オーストラリアに分布する 珪質岩に生じる 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なり地衣体が黒色ではなく帯緑褐色 本種より被子器のサイズが大きい 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり果托基部が褐黒色ではなく無色 Thelidium heardense オーストラリアに分布する 珪質岩に生じる 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりタスマニアではなくハード島などに分布する 本種より被子器のサイズが大きい 本種より果托がかなり厚い 本種より子囊果周辺組織外壁が厚い 本種より子嚢胞子の幅が広い Thelidium sinense 珪質岩に生じる 子嚢胞子の隔壁数が1 本種と異なりオーストラリアではなく中国および日本などに分布する 本種と異なり地衣体が黒色ではなく褐色 本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状ではなく小粒状 本種より被子器のサイズが大きい 本種と異なり皮子器頂部が凹形~孔状ではなく永続的に丸い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり髄層が褐黒色の異形菌糸組織であるという特徴を欠く 本種と異なり果托基部が褐黒色ではなく無色