(仮訳)インド、シッキム州産の3種の興味深い野生きのこ
Das, K. & Chakraborty, D. 2014. Three interesting species of wild mushrooms from Sikkim (India). Indian Journal of Plant Sciences. Available at: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.1086.2916&rep=rep1&type=pdf [Accessed September 1, 2020] 【R3-07645】2020/9/1投稿

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3行まとめ

インド、シッキム州から3種の野生きのこを報告した。
そのうちLeccinum insigneをインド新産種として、残りの2種をシッキム州新産種としてそれぞれ報告した。
各種について記載文、生態写真、顕微鏡写真およびスケッチなどを掲載した。

(インド新産種)

Leccinum insigne A.H. Sm., Thiers & Watling
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【よく似た種との区別】
Leccinum atrostipitatum
本種と異なり子実体にごく若い時から黒色の”scaber”を有する
本種と異なり肉が露出すると帯赤色になる
Leccinum largentii
本種と異なりインドにおける分布が知られていない
本種と異なり孔口が角形
本種と異なり柄表面に明瞭な網目模様を有する
Leccinum aurantiacum(アカツブキンチャヤマイグチ)
本種と異なり肉が露出すると帯赤色になる

(シッキム州新産種)

Leccinum scabrum (Bull.) Gray
ヤマイグチ
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【よく似た種との区別】
Leccinum subpulchripes
本種と異なりモミ属ではなくマツ属やハンノキ属植物などと関係を持つ
本種と異なり孔口が円形のみ
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く
本種と異なり側シスチジアを欠く
Leccinum montanum
本種と異なりモミ属ではなくヤマナラシ属植物の樹下に生じる
本種と異なり孔口が角形
本種と異なり柄表面に網目模様を欠く

(シッキム州新産種)

Agaricus abruptibulbus Peck
ウスキモリノカサ
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【よく似た種との区別】
Agaricus arvensis(シロオオハラタケ)
肉眼的形質が類似している
顕微鏡的形質が類似している
本種より子実体ががっしりとしている
本種より傘の直径が大きい
本種より柄のサイズが大きい
本種と異なり柄基部の塊茎が連続的で縁取りを欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種と異なり傘表皮菌糸にクランプを有する
Agaricus sylvicola(シロモリノカサ)
肉眼的形質が類似している
顕微鏡的形質が類似している
本種と異なり柄基部の塊茎が連続的で縁取りを欠く
本種より担子胞子が短い