(仮訳)ポーランド新産のスミイボゴケ属、フタゴイボゴケ属、およびCheiromycina属地衣
Kukwa, M., Czarnota, P. & Łubek, A. 2017. Three lichen species in Buellia, Catillaria, and Cheiromycina, new to Poland. Mycotaxon. Available at: https://www.ingentaconnect.com/content/mtax/mt/2017/00000132/00000001/art00019 [Accessed March 7, 2020] 【R3-07112】2020/3/7投稿

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3行まとめ

ポーランド新産種としてBuellia arboreaCatillaria fungoides、およびCheiromycina reimeriを報告した。
前1種はタトラ山脈、後2種はビャウォヴィエジャ国立公園においてそれぞれトウヒ属、トネリコ属、クマシデ属樹木の上に見出された。
C. reimeriは従来トルコおよびサハリンから知られていたが、ヨーロッパからは初報告となった。

(ポーランド新産種)

Buellia arborea Coppins & Tønsberg
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【よく似た種との区別】
Buellia griseovirens
ポーランドに分布する
樹皮の剥がれた材に生じる
粉芽塊が噴火口状
粉芽が暗色
本種と異なりPd陰性ではなくPd+黄色~橙色
本種と異なり地衣成分としてノルスチクチン酸を含む
Violella fucata
ポーランドに分布する
樹皮の剥がれた材に生じる
粉芽塊が噴火口状
粉芽が暗色
本種と異なりPd陰性ではなくPd+赤色
本種と異なり地衣成分としてフマルプロトセトラル酸を含む
Xylographa vitiligo
ポーランドに分布する
樹皮の剥がれた材に生じる
粉芽塊が噴火口状
粉芽が暗色
本種と異なりPd陰性ではなくPd+橙色
本種と異なり地衣成分としてスチクチン酸を含む
Lecanora orae-frigidae
樹上生地衣である
粉芽塊の形状が類似している
粉芽が暗色
本種と異なり沿岸域に分布する
本種と異なり地衣成分としてウスニン酸、ゼオリン、キサントン類を含む

(ポーランド新産種)

Catillaria fungoides Etayo & van den Boom
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【よく似た種との区別】
Rimularia fuscosora
形態的に類似している(容易に混同されうる)
本種より粉芽塊のサイズが大きい
本種と異なり地衣成分として痕跡的なノルスチクチン酸を含む
Buellia griseovirens
粉芽が暗色
本種と異なり粉芽が暗褐色または黒色でない
本種と異なりTLCで検出可能な地衣成分を欠くのではなくアトラノリンおよびノルスチクチン酸を含む
Placynthiella dasaea
粉芽が暗色
本種と異なり粉芽が暗褐色または黒色でない
本種と異なりTLCで検出可能な地衣成分を欠くのではなくレカノール酸を含む

(ヨーロッパ、中欧、ポーランド新産種)

Cheiromycina reimeri Printzen
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【よく似た種との区別】
Cheiromycina flabelliformis
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種より粉子形成細胞が短い
本種と異なり粉子の末端枝が1-3隔壁を有するのではなく5細胞からなる
Cheiromycina petri
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり粉子形成細胞が粉子より明瞭に大きいのではなく、大きくないか僅かに大きい