2014年3月2日 (仮訳)アトランティス・サンドフェルトのフィンボス土壌から分離されたTalaromyces属の3新種 Visagie, C. & Jacobs, K., 2012. Three new additions to the genus Talaromyces isolated from Atlantis sandveld fynbos soils. Persoonia: Molecular Phylogeny and …. Available at: http://europepmc.org/articles/PMC3409411 [Accessed March 2, 2014]. 【R3-00452】2014/03/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 南アフリカの西ケープ州で土壌から分離されたTalaromyces属菌について、形態学的および分子系統学的検討を行った。 その結果、Talaromyces chloroloma、T. ptychoconidium、T. solicolaの3種を新種記載した。 T. chlorolomaは長期間の培養でシンネマを形成し、T. solicolaはCYA培地での生長が遅い種と近縁であった。 South Africa, Western Cape Province, Malmesbury, Riverlands (新種) Talaromyces chloroloma Visagie & K. Jacobs 語源…緑色の縁部の(コロニーの縁部に緑色の分生子を形成することから) 【よく似た種との区別】 Talaromyces cecidicola シンネマを形成する シンネマが有限生長 シンネマの柄が白色 シンネマの長さが250 μmを超える 分生子に条線を持たない 菌糸体が白色 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり南アフリカではなく米国に分布する 本種と異なり土壌ではなくオークのタマバチの虫こぶから分離されている 本種と異なり分生子が集まるとオリーブ褐色ではなく帯灰緑色~帯灰青緑色 本種よりCYA培地での生長が遅い 本種よりMEA培地での生長が遅い 本種と異なりCYA37°Cで生育しない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces dendriticus シンネマを形成する シンネマが有限生長 分生子に条線を持たない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり土壌菌ではなくユーカリ属植物での発生が知られている 本種と異なりシンネマの柄が白色ではなく黄色 本種と異なりCYA37°Cで生育しない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces ramulosus シンネマを形成する シンネマが有限生長 シンネマの柄が白色 分生子に条線を持たない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシンネマの高さが250 μmを超えず110?150 μm 本種ほど筆状体の構造が密でない 本種と異なり分生子がオリーブ褐色ではなく桃色~帯灰緑色 本種と異なりCYA37°Cで生育しない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces solicola 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である 本種と異なりシンネマを形成しない 本種と異なり分生子が平滑ではなく粗面 本種と異なりCYA培地でのコロニーが5 mmを超えない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本論文における「クレード2」ではなく「クレード1」に含まれる) Talaromyces ptychoconidium 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である CYA培地でのコロニーが5 mmを超える ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシンネマを形成しない 本種と異なり分生子が平滑ではなく粗面 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Malmesbury, Riverlands (新種) Talaromyces ptychoconidium Visagie & K. Jacobs 語源…畝状の分生子の(分生子の装飾から) 【よく似た種との区別】 Talaromyces purpureus 分生子に条線を持つ CYA培地でのコロニーが5 mmを超える 本種と異なり分生子柄に頂嚢を持つ 本種よりメトレが短い 本種よりフィアライドが短い 本種と異なりCYA培地でのコロニーが白色ではなく赤色 本種と異なりMEA培地でのコロニーが白色ではなく赤色 本種と異なりCYA37°Cで生育しない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本論文における「クレード2」ではなく「クレード1」に含まれる) Talaromyces solicola 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である 分生子が粗面 本種と異なりCYA培地でのコロニーが5 mmを超えない ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本論文における「クレード2」ではなく「クレード1」に含まれる) Talaromyces chloroloma 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である CYA培地でのコロニーが5 mmを超える ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりシンネマを形成する 本種と異なり分生子が粗面ではなく平滑 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される South Africa, Western Cape Province, Malmesbury, Riverlands (新種) Talaromyces solicola Visagie & K. Jacobs 語源…土壌に生息する 【よく似た種との区別】 Talaromyces lignorum CYA培地でのコロニーが5 mmを超えない MEA培地での生長が遅い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄が短い 本種と異なり分生子が顕著な粗面ではなく平滑 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces diversus CYA培地でのコロニーが5 mmを超えない MEA培地での生長が遅い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が顕著な粗面ではなく平滑 本種と異なりしばしばコロニー縁部の菌糸体が黄色 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces erythromellis CYA培地での生長が遅い MEA培地での生長が遅い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が顕著な粗面ではなく平滑 本種よりMEA培地での生長がずっと速い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces purpurogenus CYA培地での生長が遅い MEA培地での生長が遅い ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり分生子が顕著な粗面ではなく平滑 ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Talaromyces ptychoconidium 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である 分生子が粗面 本種と異なりCYA培地でのコロニーが5 mmを超える ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本論文における「クレード1」ではなく「クレード2」に含まれる) Talaromyces chloroloma 同所的に分布する(タイプロカリティが同一) 土壌菌である 本種と異なりシンネマを形成する 本種と異なり分生子が粗面ではなく平滑 本種と異なりCYA培地でのコロニーが5 mmを超える ITS+β-チューブリンに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(本論文における「クレード1」ではなく「クレード2」に含まれる)