(仮訳)Rhizochaete属の3新組み合わせおよびブラジル・アマゾン新産種1種
Chikowski, RS., Larsson, K-H. & Gibertoni, TB., 2016. Three new combinations in Rhizochaete (Agaricomycetes, Fungi) and a new record to the Brazilian Amazonia. Nova Hedwigia. Available at: http://www.ingentaconnect.com/content/schweiz/novh/2016/00000102/F0020001/art00010 [Accessed October 6, 2016].
【R3-03360】2016/10/07投稿

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3行まとめ

Corticium sulphurosumCeraceomyces sulphurinus、およびC. violascensの3種を再検討し、Rhizochaete属に移した。
また、R. filamentosaをブラジル・アマゾンにおける新産種として報告した。
Rhizochaete属の検索表を掲載した。

(新組み合わせ)

Rhizochaete sulphurosa (Bres.) Chikowski, K.H.Larss. & Gibertoni
旧名:Corticium sulphurosum (Bres.).
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete americana
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほぼクランプを有さないのではなく常にクランプを有する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete brunnea
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほぼクランプを有さないのではなく常にクランプを有する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete fouquieriae
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほぼクランプを有さないのではなく常にクランプを有する
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete sulphurina
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほぼクランプを有さないのではなく常にクランプを有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete violascens
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりほぼクランプを有さないのではなく常にクランプを有する
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete filamentosa
ブラジルに分布する
クランプをほぼ欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体形成菌糸層が黄色ではなく帯黄褐色~橙褐色
本種よりシスチジアのサイズが大きい
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete radicata(キヒモカワタケモドキ)
クランプをほぼ欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体形成菌糸層が黄色ではなく帯黄褐色~橙褐色
本種よりシスチジアのサイズが大きい
本種と異なりシスチジアが薄壁ではなく厚壁
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete borneensis
形態的に類似している(同種の可能性がある)
子実体形成菌糸層が黄色
クランプをほぼ欠く
本種よりシスチジアの幅が広い
本種と異なりシスチジアが薄壁ではなく厚壁
Phanerochaete flava
子実体形成菌糸層が黄色
担子胞子の形態が同一
ほぼクランプを欠く
本種と異なり子実層面が穀粉状
本種と異なりKOH陰性または弱い青色
本種よりシスチジアが普通に見られる
本種よりシスチジアが明瞭
Phanerochaete percitrina
形態的に類似している(かつてこの種に同定されたことがある)
本種と異なり子実体が明るい黄色
本種と異なり子実体の肉質が非常に柔らかい
本種と異なりほぼクランプを有さないという特徴を欠く
本種と子実体形成菌糸層の菌糸の形態が異なる
本種と異なりKOH陰性

(新組み合わせ)

Rhizochaete sulphurina (P.Karst.) K.H.Larss.
旧名:Ceraceomyces sulphurinus (P.Karst.) J.Erikss. & Ryvarden
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete sulphurosa
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり常にクランプを有するのではなくほぼクランプを有さない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete americana
全体に常にクランプを有する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が明黄色~暗黄色ではなくオリーブ色~褐色
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(新組み合わせ)

Rhizochaete violascens (Fr.) K.H.Larss.
旧名:Ceraceomyces violascens (Fr.) Jülich
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete sulphurosa
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり常にクランプを有するのではなくほぼクランプを有さない
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete fouquieriae
全体に常にクランプを有する
nrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシスチジアが稀あるいはそれを欠くのではなく頻繁に生じる
nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(ブラジル・アマゾン新産種)

Rhizochaete filamentosa (Berk. & M.A.Curtis) Gresl. Nakasone & Rajchenb.
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【よく似た種との区別】
Rhizochaete sulphurosa
ブラジルに分布する
クランプをほぼ欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体形成菌糸層が帯黄褐色~橙褐色ではなく黄色
本種よりシスチジアのサイズが小さい
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Rhizochaete radicata(キヒモカワタケモドキ)
子実体形成菌糸層が褐色
クランプをほぼ欠く
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりシスチジアが薄壁ではなく厚壁
ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される