2021年12月20日 (仮訳)インド洋、クリスマス島に産した地衣類の3新種 McCarthy, PM. 2021. Three new lichen species from Christmas Island, Indian Ocean. Australasian Lichenology. Available at: https://www.anbg.gov.au/abrs/lichenlist/Australasian_Lichenology.html [Accessed December 20, 2021] 【R3-09072】2021/12/20投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ インド洋のクリスマス島からAnisomeridium calcivorum、Gyalidea incolorata、およびThelidium insulareの3新種を記載した。 これらの痂状地衣の新種は全て石灰岩および近接する熱帯雨林に発生していた。 各種は同属他種とは基質や地衣体、子嚢胞子、粉子などの形態を基に区別された。 Australia, Christmas Island, The Grotto, 1 km S of North-East Point (新種) Anisomeridium calcivorum P.M.McCarthy 語源…石灰を食べる 【よく似た種との区別】 Anisomeridium anisolobum 岩上生地衣である 本種と異なりクリスマス島ではなく香港などに分布する 本種より子器のサイズがずっと大きい 本種と異なり子嚢胞子の内壁が不均等である Anisomeridium polypori(ニセゴマゴケ) 岩上生地衣である 子嚢胞子の細胞の大きさが不等である 本種と異なりクリスマス島ではなく香港などに分布する 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなく1-3 本種と異なり”micropycnidia”が類球形、倒卵状、広楕円形、倒洋梨形ではなく桿形または楕円形 Anisomeridium laevigatum オーストラリアに分布する 本種と異なり太平洋地域における分布が知られている 本種と異なり石灰質ではなく珪質の基質のみから知られている 本種より地衣体ががっしりとしている 本種と異なり地衣体がしばしば小区画状 本種より子器のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁がやや中位ではなく中位またはやや中位に生じる 本種より子囊果周辺組織外壁が厚い Anisomeridium carinthiacum 岩上生地衣である 子嚢胞子の細胞の大きさが不等である 本種と異なりクリスマス島ではなく北米、ヨーロッパ、東アジア、オーストララシア、太平洋地域などに分布する 本種と異なり石灰岩ではなく珪質岩に生じる 本種より地衣体が比較的良好に発達する 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり”microconidia”が類球形、倒卵状、広楕円形、倒洋梨形ではなく狭楕円形である Anisomeridium finkii 石灰岩に生じる 本種と異なりクリスマス島ではなく米国およびプエルトリコなどに分布する 本種より子嚢胞子が長い 本種より”microconidia”が長い 本種と異なり”microconidia”が類球形、倒卵状、広楕円形、倒洋梨形ではなく長形 Anisomeridium gregale 本種と異なりクリスマス島ではなくプエルトリコなどに分布する 本種と異なり子器が集まりをなす 本種より子嚢胞子のサイズが小さい Anisomeridium calcicola 本種と異なりクリスマス島ではなくインドなどに分布する 本種と異なり地衣体が緑色~帯オリーブ色 本種より子器のサイズが大きい 本種より”microconidia”のサイズが小さい Anisomeridium hydei 本種と異なりクリスマス島ではなく香港などに分布する 本種と異なり石灰岩ではなくコンクリートなどに生じる 本種より子器のイサイズが大きい 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1ではなくしばしば0 Australia, Christmas Island, Settlement, Gaze Road, near Chinese cemetery (新種) Gyalidea incolorata P.M.McCarthy 語源…無色の(地衣体にも子器にも色素が全く存在しないことから) 【よく似た種との区別】 Gyalidea hyalinescens 酸性の岩に生じる 子嚢胞子の隔壁数が3 本種と異なりクリスマス島ではなくオーストラリア本土を含むほぼ世界中に分布する 本種より子器の直径が大きい 本種と異なり子器が帯桃褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい Gyalidea lecanorina 岩上生地衣である 本種と異なりクリスマス島ではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり珪質岩に生じる 本種と異なり地衣体が帯オリーブ色~淡黄褐色または汚い帯黄緑色で縁部がやや黒ずむ 本種より子実層の丈が高い Australia, Christmas Island, The Grotto, 1 km S of North-East Point (新種) Thelidium insulare P.M.McCarthy 語源…島嶼の 【よく似た種との区別】 Thelidium olivaceum 石灰岩に生じる 本種と異なりクリスマス島ではなくオーストラリア本土、南欧、および北米などに分布する 本種と異なり地衣体が暗色 本種と異なり地衣体が亀裂状~小区画状 本種より被子器の直径が小さい 本種と異なり果殻が無色~淡褐色 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1(-3)ではなく1 Thelidium calcareum 本種と異なりクリスマス島ではなくニュージーランドに分布する 本種と異なり地衣体が薄い 本種と異なり地衣体が帯黒色 本種と異なり地衣体が平らに広がる 本種より被子器のサイズが小さい 本種と異なり被子器が無柄 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が1(-3)ではなく1