2020年1月21日 (仮訳)Triblidium属の3新種および1新組み合わせ Lv, T., Hou, C-L. & Johnston, PR. 2019. Three new species and a new combination of Triblidium. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/46645/ [Accessed January 21, 2020] 【R3-06974】2020/1/21投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国においてツツジ属植物に発生したTriblidium属の6標本を検討し、T. hubeiense、T. rostriforme、およびT. yunnanenseの3新種を記載した。 また、Huangshania属を本属のシノニムとし、トリブリディウム科を単型科とするとともに、H. verrucosaを本属に移した。 Triblidium属の検索表を掲載した。 中国湖北省神農架国立自然保護区 (新種) Triblidium hubeiense T. Lv & C. L. Hou 語源…湖北産の 【よく似た種との区別】 Triblidium sherwoodiae 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 本種と異なりツツジ属ではなくマツ属植物を宿主とする 本種より子嚢胞子の長さ/幅比が大きい 本種と異なり子嚢胞子が同側に屈曲するのではなく直線状 本種と異なり側糸の頂部が膨大する 本種と異なり側糸が分枝する Triblidium carestiae 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 本種と異なり子嚢が通常3-8胞子性 本種と異なり子嚢胞子の両極に通常嘴状の構造を伴う 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が7-14 本種と異なり側糸が分枝しないのではなく分枝する Triblidium yunnanense 中国に分布する 同じツツジ属植物を宿主とする 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より”covering stroma”が薄い 本種より”basal layer”が薄い 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子実下層が薄い 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり側糸が分枝しないのではなく分枝する 本種と異なり外被層が中程度に発達するという特徴を欠く ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される 中国雲南省麗江市老君山 (新種) Triblidium rostriforme T. Lv & C. L. Hou 語源…嘴形の(子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Triblidium yunnanense 中国に分布する 同じツツジ属植物を宿主とする 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と異なり子嚢胞子に嘴状の構造を伴わない ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Triblidium carestiae 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 本種と異なり子嚢が通常3-8胞子性 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が7-14 本種と異なり側糸が時に分枝するのではなく枝状 本種と異なり側糸に複数の油滴を含む 中国雲南省麗江市老君山 (新種) Triblidium yunnanense T. Lv & C. L. Hou 語源…雲南産の 【よく似た種との区別】 Triblidium hafellneri 同じツツジ科植物を宿主とする 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 本種と異なり中国ではなくヨーロッパおよびアメリカなどに分布する 本種と異なりツツジ属ではなくスノキ属、ギョリュウモドキ属、ヤナギ属、ナンキョクブナ属植物などを宿主とする 本種より子嚢の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子の横隔壁数が6-8ではなく7 Triblidium hubeiense 中国に分布する 同じツツジ属植物を宿主とする 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より”covering stroma”が厚い 本種より”basal layer”が厚い 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種より子実下層が厚い 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と子嚢胞子の形状が異なる 本種と異なり側糸が分枝するのではなく分枝しない 本種と異なり外被層が中程度に発達する ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Triblidium rostriforme 中国に分布する 同じツツジ属植物を宿主とする 子嚢胞子が楕円形 子嚢胞子が石垣状 ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが大きい 本種と子嚢胞子のサイズが異なる 本種と異なり子嚢胞子に嘴状の構造を伴う ITS+nrLSU+mtSSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される (新組み合わせ) Triblidium verrucosum (O.E. Erikss.) T. Lv, C. L. Hou & P. R. Johnst. 旧名:Huangshania verrucosa O.E. Erikss.