(仮訳)Biatoropsis usnearum複合種の3新種
Millanes, AM. et al., 2016. Three new species in the Biatoropsis usnearum complex. Herzogia. Available at: https://bioone.org/journals/Herzogia/volume-29/issue-2/heia.29.2.2016.337/Three-New-Species-in-the-Biatoropsis-usnearum-Complex/10.13158/heia.29.2.2016.337.short [Accessed April 19, 2020] 【R3-07242】2020/4/19投稿

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3行まとめ

Biatoropsis protousneaeB. minuta、およびB. hafelleneriの3新種を記載した。
これらの新種はそれぞれProtousnea dusenii、サルオガセ属の2種、Usnea fragilescensグループの種を宿主としていた。
本複合種に4番目の種を認めたが命名せず、分子系統解析で見出された2系統についても、追加の標本が得られるまで記載を控えることとした。
United Kingdom, Cornwall, Lamorna Cove, Lamorna Valley

(新種)

Biatoropsis hafellneri Millanes, Diederich, M.Westb. & Wedin
語源…オーストリアのJosef Hafellner教授に献名
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【よく似た種との区別】
Tremella christiansenii
担子器の形態が類似している
本種と異なりサルオガセ属地衣を宿主としない
本種より子実体が暗色
本種と担子器のサイズが異なる
本種と担子胞子のサイズが異なる
Tremella diederichiana
担子器の形態が類似している
本種と異なりサルオガセ属地衣を宿主としない
本種と異なり担子器が2胞子性ではなく2または4胞子性
本種と異なり担子器に縦隔壁を有する
本種より担子胞子のサイズがずっと大きい
Tremella hypocenomycis
担子器の形態が類似している
本種と異なりサルオガセ属地衣を宿主としない
本種と異なり宿主にゴールを誘導しない
本種と異なり子実体が帯黒色
本種より担子器のサイズが小さい
本種より担子胞子のサイズが小さい
Biatoropsis usnearum
若い担子器の基部にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主が異なる
本種と異なり担子器が4細胞
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Spain, Palencia, Piedrasluengas, Piedrasluengas mountain pass

(新種)

Biatoropsis minuta Millanes, Diederich, M.Westb. & Wedin
語源…微小な(ゴールのサイズから)
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Chile, XII Region of Magallanes and Chilean Antarctica, Puerto Natales, along the road to Lake Balmaceda

(新種)

Biatoropsis protousneae Millanes, Diederich, M.Westb. & Wedin
語源…Protousnea属の
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【よく似た種との区別】
Biatoropsis usnearum
形態的に類似している(混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主が異なる
本種と異なり子実体が褐色なのが内部の色素によるものとみられるのではなく重複寄生菌によるものである
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Biatoropsis usnearum Räsänen
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【よく似た種との区別】
Biatoropsis usnearum
若い担子器の基部にクランプを有する
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主が異なる
本種と異なり担子器が4細胞
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Biatoropsis protousneae
形態的に類似している(混同のおそれがある)
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と宿主が異なる
本種と異なり子実体が褐色なのが重複寄生菌によるものであるのではなく内部の色素によるものとみられる
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される