2015年8月12日 (仮訳)グレート・スモーキー山脈国立公園産のAcanthostigma 属3新種 Promputtha, I. & Miller, AN., 2010. Three new species of Acanthostigma (Tubeufiaceae, Dothideomycetes) from Great Smoky Mountains National Park. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/102/3/574.short [Accessed August 12, 2015]. 【R3-02094】2015/08/12投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 米国、グレート・スモーキー山脈国立公園からAcanthostigma属の3新種を記載した。 A. filiformeは子嚢胞子が長くて隔壁数が多く、A. multiseptatumは子嚢と子嚢胞子が長く、A. septoconstrictumは子嚢と剛毛が長く、子嚢胞子が幅広いことなどで特徴づけられた。 また、本属菌9種の検索表を掲載し、本属が多系統群であることを示した。 United States, Tennessee, Blount County, Great Smoky Mountains National Park, vicinity of Townsend, Cades Cove, Willie Myers (新種) Acanthostigma filiforme Promputtha & A.N. Mill. 語源…糸状の(子嚢胞子の形状から) 【よく似た種との区別】 Acanthostigma scopulum 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果が非崩壊性 子嚢のサイズの範囲が重なる 子嚢胞子の末端が対称形 子嚢胞子の隔壁部が狭窄しない 剛毛の先端が尖る nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり子嚢が円筒形~円筒状棍棒形ではなく円筒状棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が長紡錘状糸形~円筒状糸形で先細りになり、両端が狭く丸まるのではなく長紡錘形~円筒状紡錘形で先細りになり、両端が狭く丸まる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が12-16ではなく10-14 本種より剛毛のサイズが小さい nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Acanthostigma septoconstrictum 同所的に分布する(米国、グレートスモーキー山脈) 子嚢果が非崩壊性 剛毛のサイズの範囲が重なる 剛毛の先端が尖る nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが大きい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~棍棒形ではなく円筒状棍棒形~円筒形 本種より子嚢胞子が短い 本種より子嚢胞子の幅が広い 本種と異なり子嚢胞子が長紡錘状糸形~円筒状糸形で先細りになり、両端が狭く丸まるのではなく紡錘形で両端が先細りになる 本種と異なり子嚢胞子の末端が対称形ではなく非対称形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が12-16ではなく7-10 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部が狭窄する nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される United States, Tennessee, Blount County, Great Smoky Mountains National Park, Greenbrier, alternative side trail to Whaley Cemetery (新種) Acanthostigma multiseptatum Promputtha & A.N. Mill. 語源…多隔壁の(子嚢胞子の隔壁数から) 【よく似た種との区別】 Acanthostigma minutum 子嚢果が非崩壊性 子嚢胞子の末端が対称形 剛毛のサイズの範囲が重なる 剛毛の先端が尖る nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~棍棒形ではなく円筒状棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で先細りになり、両端が狭く丸まるのではなく長紡錘形で両端が先細りになり、狭く丸まる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が14-18ではなく10-14 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部が僅かに狭窄する nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Helicosporium gracile nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 ITSおよびnrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される United States, Tennessee, Blount County, Great Smoky Mountains National Park, Cosby, Low Gap Trail (新種) Acanthostigma septoconstrictum Promputtha & A.N. Mill. 語源…隔壁が狭窄する 【よく似た種との区別】 Acanthostigma filiforme 同所的に分布する(米国、グレートスモーキー山脈) 子嚢果が非崩壊性 剛毛のサイズの範囲が重なる 剛毛の先端が尖る nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~円筒形ではなく円筒状棍棒形~棍棒形 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形で両端が先細りになるのではなく長紡錘状糸形~円筒状糸形で先細りになり、両端が狭く丸まる 本種と異なり子嚢胞子の末端が非対称形ではなく対称形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が7-10ではなく12-16 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部が狭窄しない nrLSUおよびITSに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Acanthostigma ellisii 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果が非崩壊性 子嚢胞子の末端が非対称 剛毛の先端が尖る 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形~棍棒形ではなく棍棒形 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が両端が先細りになる紡錘形ではなく円筒状紡錘形~長紡錘形で頂端が丸く、基部末端が先細りになる 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が7-10ではなく6-12 本種と異なり子嚢胞子の隔壁部が狭窄しない 本種より剛毛のサイズが小さい Tubeufia paludosa nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Helicosporium aureum ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される