2022年3月16日 (仮訳)スペイン産のOidiodendron属3新種 Calduch, M. et al., 2004. Three new species of Oidiodendron Robak from Spain. Studies in Mycology. Available at: https://studiesinmycology.org/sim/Sim50/016-Three_new_species_of_Oidiodendron_Robak_from_Spain.pdf [Accessed March 16, 2022] 【R3-09330】2022/3/16投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ スペインからOidiodendron muniellense、O. ramosum、およびO. reticulatumの3新種を記載した。 前2種はアストゥリアス州、後1種はカナリア諸島においてリターや土壌から分離された。 Oidiodendron属全種の検索表を掲載した。 Spain, Asturias, Muniellos Integral Nature Reserve (新種) Oidiodendron muniellense M. Calduch, Stchigel, Gené & Guarro 語源…ムニエロス産の 【よく似た種との区別】 Oidiodendron hughesii 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄の末端部分の形態が類似している 本種と分生子柄の末端部分の構造が異なる 本種と異なり分生子が黄褐色ではなく褐色 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく卵状~楕円形 本種と異なり分生子表面が粗面ではなく平滑 Oidiodendron setiferum 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄の末端部分の形態が類似している 本種と分生子柄の末端部分の構造が異なる 本種と異なり分生子柄上部の枝に稔性があるのではなく不稔 本種と異なり分生子が黄褐色ではなく無色 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく卵状~楕円形 本種と異なり分生子表面が”roughened”ではなく”asperate”である Oidiodendron ramosum スペインに分布する 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄の形態が類似している 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の枝が長い 本種と異なり分生子柄上部の末端枝が直線状ではなく屈曲する 本種と異なり分生子柄上部の末端枝が平滑で遠位にかけて粗面になるのではなく小疣状~疣状 本種と異なり分生子が球形~類球形ではなく類球形~楕円形 本種と異なり分生子表面がSEM下で小刺状なのではなくSEM下で僅かに粗面 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Asturias, Muniellos Integral Nature Reserve (新種) Oidiodendron ramosum M. Calduch, Stchigel, Gené & Guarro 語源…枝状の(分生子柄の形状から) 【よく似た種との区別】 Oidiodendron setiferum 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄上部の構造が類似している 本種と異なり分生子柄上部の枝に稔性があるのではなく不稔 本種と異なり分生子表面が平滑 本種と異なり分生子同士が暗色で太い連結部によって隔てられる Oidiodendron muniellense スペインに分布する 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄の形態が類似している 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種より分生子柄の枝が短い 本種と異なり分生子柄上部の末端枝が屈曲するのではなく直線状 本種と異なり分生子柄上部の末端枝が小疣状~疣状ではなく平滑で遠位にかけて粗面になる 本種と異なり分生子が類球形~楕円形ではなく球形~類球形 本種と異なり分生子表面がSEM下で僅かに粗面なのではなくSEM下で小刺状 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Spain, Canary Islands, Gran Canaria Island (新種) Oidiodendron reticulatum M. Calduch, Stchigel, Gené & Guarro 語源…網目状の(分生子柄上部の形状から) 【よく似た種との区別】 Oidiodendron hughesii 有性世代を欠く スポロドキアを欠く 分生子柄上部の形態が類似している 本種と異なり中温性ではなく好冷性である 本種と異なり分生子上部の網目構造の菌糸が全長にわたって粗い疣状で小刺状なのではなく粗面で遠位にかけて平滑 本種と異なり分生子が淡褐色~帯オリーブ褐色ではなく無色 本種と異なり分生子がかなり厚壁 本種と異なり15°Cでの生長が25°Cよりも速い Oidiodendron myxotrichoides 分生子柄上部の形態が類似している 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりスポロドキアを欠くのではなく有する 本種と異なり分生子柄上部の網状構造が直立する分生子柄の末端に生じることがない 本種と異なり分生子が楕円形ではなく主に球形または類球形 本種と異なり分生子表面が小刺状ではなく平滑またはSEM下で微細な皺状 5.8S+ITS2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される