(仮訳)中国江西省においてタケから分離されたDistoseptispora属3新種
Zhai, Z-J. et al., 2022. Three novel species of Distoseptispora (Distoseptisporaceae) isolated from bamboo in Jiangxi Province, China. MycoKeys. Available at: https://mycokeys.pensoft.net/article/79346/ [Accessed March 28, 2022] 【R3-09365】2022/3/28投稿

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3行まとめ

中国江西省において水中に沈んだタケから分離された3種の菌を検討し、それぞれDistoseptispora meilingensisD. yongxiuensis、およびD. yunjushanensisとして新種記載した。
これらの種は淡水のタケから見出された初の本属菌であり、タケを基質とする本属菌は計5種となった。
本属菌の生息環境、宿主、形態形質、分布域を一覧表にまとめた。
中国江西省南昌市梅嶺

(新種)

Distoseptispora meilingensis Z. J. Zhai & D. M. Hu
語源…梅嶺産の
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【よく似た種との区別】
Distoseptispora yongxiuensis
中国に分布する
淡水域に生息する
タケの枯稈から分離される
分生子形成細胞が多出芽型
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が僅かに長い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子がほとんどの場合褐色、帯黄褐色~暗い帯オリーブ色ではなく帯黄褐色または褐色
本種と異なり分生子が倒棍棒形ではなく倒棍棒形または倒箆形
本種と異なり分生子に異隔壁ではなく真正隔壁を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく6-9
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora suoluoensis
中国に分布する
淡水域に生息する
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄が長い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が成熟時ほとんどの場合明褐色なのではなく帯黄褐色または暗い帯オリーブ色
本種と異なり分生子が倒棍棒形ではなく狭倒棍棒形または倒箆形
本種と異なり分生子に異隔壁ではなく真正隔壁を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく8-10
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora bambusae
中国に分布する
タケの枯稈に生じる
分生子形成細胞が多出芽型
分生子が倒棍棒形
分生子に異隔壁を有する
本種と異なりタイにおける分布が知られている
本種と異なり淡水生ではなく陸生である
本種より分生子柄が短い
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が僅かに狭い
本種と異なり分生子が淡褐色ではなく帯オリーブ色または褐色
本種と異なり分生子の隔壁数が5-7ではなく5-10
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国江西省九江市永修県

(新種)

Distoseptispora yongxiuensis Z. J. Zhai & D. M. Hu
語源…永修産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Distoseptispora meilingensis
中国に分布する
淡水域に生息する
タケの枯稈から分離される
分生子形成細胞が多出芽型
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種より分生子柄が僅かに短い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が帯黄褐色または褐色ではなくほとんどの場合褐色、帯黄褐色~暗い帯オリーブ色
本種と異なり分生子が倒棍棒形または倒箆形ではなく倒棍棒形
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が6-9ではなく5-7
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora suoluoensis
中国に分布する
淡水生である
分生子に真正隔壁を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄の最大幅が狭い
本種と異なり分生子形成細胞が多出芽型でない
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が帯黄褐色または褐色ではなく帯黄褐色または暗い帯オリーブ色
本種と異なり分生子が倒棍棒形または倒箆形ではなく狭倒棍棒形または倒箆形
本種と異なり分生子が貫生伸長する
本種と異なり分生子の隔壁数が6-9ではなく8-10
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora bambusae
中国に分布する
タケの枯稈に生じる
分生子形成細胞が多出芽型
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりタイにおける分布が知られている
本種と異なり淡水生ではなく陸生である
本種より分生子柄のサイズが小さい
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が帯黄褐色または褐色ではなく帯オリーブ色または褐色
本種と異なり分生子が倒棍棒形または倒箆形ではなく倒棍棒形
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が6-9ではなく5-10
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora palmarum
アジアに分布する
分生子形成細胞が多出芽型
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なり淡水生ではなく陸生である
本種と異なりタケの枯稈ではなくココヤシの葉軸などに生じる
本種より分生子柄が短い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が帯黄褐色または褐色ではなく帯緑黒色~褐色
本種と異なり分生子が倒棍棒形または倒箆形ではなく長楕円形、倒棍棒形
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
本種と異なり分生子の隔壁数が6-9ではなく7-27
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
中国江西省九江市永修県雲居山

(新種)

Distoseptispora yunjushanensis Z. J. Zhai & D. M. Hu
語源…雲居山産の
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【よく似た種との区別】
Distoseptispora obclavata
アジアに分布する
淡水生である
分生子に真正隔壁を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄の幅が比較的狭い
本種より分生子の幅が比較的狭い
本種と異なり分生子が幼時帯オリーブ色、成熟時暗褐色なのではなく帯オリーブ色~淡褐色または暗褐色
本種と異なり分生子が倒洋梨形または倒棍棒形ではなく倒棍棒形
本種と異なり分生子が貫生伸長するという特徴を欠く
本種と異なり分生子の隔壁数が7-13ではなく9-11
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora rayongensis
アジアに分布する
淡水生である
分生子が貫生伸長する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄の幅が狭い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が幼時帯オリーブ色、成熟時暗褐色なのではなく淡褐色または淡い帯オリーブ色
本種と異なり分生子が倒洋梨形または倒棍棒形ではなく倒棍棒形または倒箆形で嘴状
本種と異なり分生子の隔壁数が7-13ではなく9-13で稀に14-15
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora guttulata
アジアに分布する
淡水生である
分生子が倒棍棒形
分生子に真正隔壁を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄の幅が狭い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が幼時帯オリーブ色、成熟時暗褐色なのではなく褐色~暗褐色または帯オリーブ色
本種と異なり分生子が倒洋梨形または倒棍棒形ではなく倒棍棒形または槍形
本種と異なり分生子に異隔壁を有するのではなく欠く
本種と異なり分生子が貫生伸長するという特徴を欠く
本種と異なり分生子の隔壁数が7-13ではなく11-14(-20)
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Distoseptispora songkhlaensis
アジアに分布する
淡水生である
分生子が幼時帯オリーブ色、成熟時暗褐色
分生子が倒棍棒形
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり中国ではなくタイなどに分布する
本種と異なりタケの枯稈ではなく材などに生じる
本種より分生子柄の幅が狭い
本種より分生子が長い
本種と異なり分生子が貫生伸長するという特徴を欠く
本種と異なり分生子の隔壁数が7-13ではなく9-16
本種と異なり分生子に真正隔壁ではなく異隔壁を有する
ITS+nrLSU+nrSSU+Tef-1αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される