(仮訳)形態および分子データにより同定されたベナン産の新種、Tomentella africana
Yorou, NS. & Agerer, R. 2008. Tomentella africana, a new species from Benin (West Africa) identified by morphological and molecular data. Mycologia. Available at: https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/15572536.2008.11832499?journalCode=umyc20 [Accessed June 1, 2019] 【R3-06270】2019/6/1投稿

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3行まとめ

ベナンの熱帯林およびサバンナにおいて豊富に発生した背着生の菌を検討し、Tomentella africanaとして新種記載した。
本種は子実体が黄褐色~赤褐色、根状菌糸束が黄褐色で、担子胞子が淡黄色~淡褐色不規則形で小刺状装飾を有することなどで特徴づけられた。
T. umbrinosporaのホロタイプ標本を検討して本新種と比較した。
Benin, central part, Borgou province, forest reserve of Wari-Maro, Wari-Maro region

(新種)

Tomentella africana Yorou & Agerer
語源…アフリカの
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【よく似た種との区別】
Tomentella umbrinospora
子実体の厚さが類似している
子実体の色が類似している
根状菌糸束が太い
根状菌糸束が黄褐色
子実体形成菌糸層が帯黄色
子実層が栗褐色~暗褐色
担子胞子の正面観での形状が不規則形
子実体形成菌糸層の菌糸のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりベナンではなく米国などに分布する
本種より担子器の幅が狭い
本種と異なり担子器に横隔壁を有することがある
本種と異なり小柄に横隔壁を有することがある
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種より担子胞子の嘴状突起が短い
本種と異なり根状菌糸束の菌糸構成が1菌糸型ではなく2菌糸型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される

(その他掲載種)

Tomentella umbrinospora M.J. Larsen
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【よく似た種との区別】
Tomentella africana
子実体の厚さが類似している
子実体の色が類似している
根状菌糸束が太い
根状菌糸束が黄褐色
子実体形成菌糸層が帯黄色
子実層が栗褐色~暗褐色
担子胞子の正面観での形状が不規則形
子実体形成菌糸層の菌糸のサイズが類似している
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり米国などではなくベナンに分布する
本種より担子器の幅が広い
本種と異なり担子器に横隔壁を有することがあるという特徴を欠く
本種と異なり小柄に横隔壁を有することがあるという特徴を欠く
本種より担子胞子のサイズが大きい
本種より担子胞子の嘴状突起が長い
本種と異なり根状菌糸束の菌糸構成が2菌糸型ではなく1菌糸型
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される