2018年5月11日 (仮訳)担子器内部に菌糸を生じるベナン産の新種、Tomentella furcata Yorou, NS. & Agerer, R. 2007. Tomentella furcata, a new species from Benin (West Africa) with basidia forming internal hyphae. Mycological Progress. Available at: https://doi.org/10.1007/s11557-007-0543-z [Accessed May 11, 2018]. 【R3-05112】2018/5/11投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ ベナンで採集された背着生イボタケ型菌の一種を検討し、Tomentella furcataとして新種記載した。 本種は担子器に横隔壁および内部菌糸を有すること、担子胞子が黄色球形~類球形で、叉状分岐することもある長い刺に密に覆われることなどで特徴づけられた。 イボタケ目菌類における担子器内部の菌糸は初報告となった。 Benin, central part, Borgou province, forest reserve of Wari-Maro, Wari-Maro area (新種) Tomentella furcata N.S. Yorou & R. Agerer 語源…叉状の(担子胞子の装飾の形状から) 【よく似た種との区別】 Pseudotomentella armata アフリカに分布する 担子器が僅かにシアノフィリックである 担子胞子の嘴状突起が非アミロイド 担子胞子の装飾が個々独立している 担子胞子の装飾が長い刺状 担子胞子の装飾が叉状のことがある 本種と異なり子実体が固着するのではなく分離可能 本種と異なり子実層托が暗褐色ではなく淡褐色 本種と異なり根状菌糸束を有する 本種と異なり子実下層の菌糸が褐色~暗褐色ではなく無色 本種と異なり子実下層の菌糸が厚壁ではなく薄壁 本種と異なり子実下層の菌糸に稀にクランプを有するのではなく有する 本種より担子器が長い 本種と異なり担子器が類壺形ではなく棍棒形 本種と異なり担子器に横隔壁を欠く 本種と異なり担子器に内部菌糸を欠く 本種と異なり担子器が”cyanescent”でない 本種と異なり担子器がコンゴーレッド非染色性ではなく染色性 本種より担子器の小柄のサイズが小さい 本種より担子胞子のサイズがずっと小さい 本種と異なり担子胞子が黄色ではなく無色~ごく淡い黄色 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく不規則な楕円形 本種と異なり担子胞子が非シアノフィリックではなく強いシアノフィリック 本種より担子胞子の刺が長い 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が褐色~暗褐色ではなく無色 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が厚壁ではなく薄壁 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸に稀にクランプを有するのではなく有する Tomentella bryophila 根状菌糸束を欠く 子実下層の菌糸が厚壁 担子器に横隔壁を有することがある 担子器に内部菌糸を有することがある 担子胞子のサイズの範囲が重なる 担子胞子が黄色 担子胞子が非シアノフィリック 子実体形成菌糸層の菌糸が厚壁 ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりベナンではなくデンマーク、エストニアなどに分布する 本種と異なり子実体が固着するのではなく固着する~分離可能 本種と異なり子実層托が暗褐色ではなく褐橙色、さび褐橙色 本種と異なり子実下層の菌糸が褐色~暗褐色ではなく淡黄色~黄色 本種と異なり子実下層の菌糸に稀にクランプを有するのではなく常に有する 本種より担子器が長い 本種と異なり担子器が類壺形ではなく類壺形~棍棒形 本種と異なり担子器が”cyanescent”でない 本種と異なり担子器がコンゴーレッド非染色性ではなく染色性 本種と異なり担子器が僅かにシアノフィリックなのではなくシアノフィリックである 本種より担子器の小柄のサイズが小さい 本種と異なり担子胞子が球形~類球形ではなく球形~類球形で稀に楕円形 本種と異なり担子胞子の嘴状突起が非アミロイドではなくアミロイド 本種より担子胞子の刺が長い 本種と異なり担子胞子の刺が叉状分岐することがない 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸が褐色~暗褐色ではなく淡黄色~黄色 本種と異なり子実体形成菌糸層の菌糸に稀にクランプを有するのではなく常に有する ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される