(仮訳)ベトナム産のマンネンタケ科の新種Tomophagus cattienensis: 形態およびITS-DNAバーコードに基づく記載
Le, X., Le, Q. & Pham, N., 2012. Tomophagus cattienensis sp. nov., a new Ganodermataceae species from Vietnam: Evidence from morphology and ITS DNA barcodes. Mycological Progress… Available at: http://link.springer.com/article/10.1007/s11557-011-0789-3 [Accessed December 12, 2013].
【R3-00125】2013/12/12投稿

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3行まとめ

マンネンタケ属から分けられた単型属のTomophagus属に、2番目の種となるTomophagus cattienensisをベトナム南部から新種記載した。
おがくず菌床を用いた本種の人工栽培の試みが成功し、Tomophagus colossusとの識別に用いられる諸形質は天然の子実体と同様であった。
同属のTomophagus colossusのリグニン分解活性が高いことから、本種の産業的利用の可能性も期待された。
Cat Tien National Park, Dong Nai Province, Vietnam

(新種)

Tomophagus cattienensis Le Xuan Tham & J. M. Moncalvo
語源…カッティエン産の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Tomophagus colossus
本種と異なり傘が明るい赤褐色ではなく黄色に近い
本種より殻皮が僅かに柔らかい
本種と異なり肉が乾燥しても淡褐色に変色せず、クリーム白色のままである
本種より担子胞子のサイズが僅かに小さい
人工栽培で子実体の発達と成熟が本種より20-25日ほど早い
PGA培地で本種より生長が速い
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される