2016年8月2日 (仮訳)ヒトおよび森林の生息環境から分離された新種の酵母、Torulaspora quercuumおよびCandida pseudohumilis Wang, Q-M. et al., 2009. Torulaspora quercuum sp. nov. and Candida pseudohumilis sp. nov., novel yeasts from human and forest habitats. FEMS Yeast Research. Available at: http://femsyr.oxfordjournals.org/content/9/8/1322.abstract [Accessed August 2, 2016]. 【R3-03164】2016/08/02投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ チベットにおいて健常者の口腔から分離された酵母を検討し、Torulaspora quercuumおよびCandida pseudohumilisの2新種を記載した。 前者は中国吉林省の長白山においてコナラ属植物の葉から分離された酵母と同一で、有性世代も確認された。 両種はヒトから分離されたものの、いずれも37°Cで生育不能であり、近縁種も病原菌として知られていないことなどから、病原性を有さないと考えられた。 中国吉林省長白山 (新種) Torulaspora quercuum F.-Y. Bai, Q.-M. Wang & J. Xu 語源…コナラ属の 【よく似た種との区別】 Torulaspora microellipsoides ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なりメリビオースを資化可能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域に5塩基[0.9%]の置換およびITS領域に70塩基超[15%超]の差異) 中国チベット自治区ニンティ市 (新種) Candida pseudohumilis F.Y. Bai, Q.M. Wang & J.P. Xu 語源…偽のCandida humilis 【よく似た種との区別】 Candida humilis ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁(同じKazachstania属クレードに含まれる) 本種と異なり30°Cで生育可能 ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域に8-9塩基[1.2%]の置換およびITS領域に100塩基超[20%超]の差異) Candida milleri ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で近縁(同じKazachstania属クレードに含まれる) ITS+D1/D2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される(D1/D2領域に8-9塩基[1.2%]の置換およびITS領域に100塩基超[20%超]の差異)