(仮訳)北欧産の新種、Trechispora elongata
Miettinen, O. & Larsson, K-H. 2006. Trechispora elongata species nova from North Europe. Available at: https://www.researchgate.net/publication/297810741_Trechispora_elongata_species_nova_from_North_Europe [Accessed July 20, 2019] 【R3-06417】2019/7/20投稿

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3行まとめ

フィンランド、ノルウェー、ポーランド、およびスウェーデンにおいて針葉樹に生じたコウヤクタケ類の一種を検討し、Trechispora elongataとして新種記載した。
本種は子実層面が平滑、担子胞子の形状が細長い楕円形であり、分節分生子を形成することなどで特徴づけられた。
本種はT. farinaceaグループの他のどの種とも担子胞子の形態により区別された。
Finland, Pohjois-Häme, Jyväskylä rural municipality, Vuoritsalo

(新種)

Trechispora elongata Miettinen & K.H. Larss.
語源…細長い(担子胞子の形状から)
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trechispora farinacea(トゲミノコウヤクタケ)
フィンランドに分布する
子実層面が平滑
本種と異なりコナラ属植物などを宿主とする
本種より子実下層の細胞が短い
本種より子実下層の細胞の幅が広い
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子が狭楕円形ではなく類球形~広楕円形
Trechispora stevensonii
フィンランドに分布する
無性世代の肉眼的形態が類似している
分生子が菌糸の分節により生じる
菌糸にクランプを有する
本種と異なりハシバミ属、ハンノキ属、サクラ属植物などを宿主とする
本種と異なり子実層面が平滑ではなく針状
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が狭楕円形ではなく広楕円形
本種より分生子形成菌糸の幅が狭い
本種より分生子のサイズが小さい
本種と異なり分生子が強いCB陽性ではなく弱いCB陽性である
Trechispora caucasica
子実体が脆い
子実層面が平滑
担子胞子が楕円形で僅かに屈曲する
無性世代の肉眼的形態が類似している
本種と異なりアゼルバイジャンなどに分布する
本種と異なりParrotia persicaなどを宿主とする
本種と異なり根状菌糸束を有する
本種より担子胞子が短い
本種より担子胞子のQ値が小さい
本種と異なり担子胞子の近位が明瞭に先細りになるという特徴を欠く
本種より担子胞子の刺状突起が短い
本種と異なり分生子形成様式が分節型ではなく出芽型