(仮訳)アルゼンチン新産の3種のハラタケ綱菌類:Cruentomycena viscidocruentaCollybiopsis luxurians、およびCollybiopsis subpruinosa
Martínez, AP. & Lechner, BE. 2021. Tres nuevos Agaricomycetes para la Argentina: Cruentomycena viscidocruenta, Collybiopsis luxurians y Collybiopsis subpruinosa. Darwiniana, nueva serie. Available at: http://www.ojs.darwin.edu.ar/index.php/darwiniana/article/view/966/1233 [Accessed March 15, 2022] 【R3-09325】2022/3/15投稿

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3行まとめ

アルゼンチン新産種としてCruentomycena viscidocruentaCollybiopsis luxurians、およびCollybiopsis subpruinosaを報告した。
C. viscidocruentaのアメリカ大陸からの報告は初となった。
これらの種は植林地で見出されたことから移入種と考えられ、より温暖な気候の地域に向かって広がっていることから気候変動の指標種となる可能性があった。

(アメリカ大陸、南米、アルゼンチン新産種)

Cruentomycena viscidocruenta (Cleland) R.H. Petersen & Kovalenko
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【よく似た種との区別】
Cruentomycena kedrovayae
本種と異なりオセアニア、アフリカ、南米ではなくロシアおよび韓国などに分布する
本種と異なりハンノキ属の樹下に特異的に生じる
本種ほど傘表面に粘性がない
本種ほど柄表面に粘性がない
本種より担子胞子の幅が僅かに広い
本種と異なり縁シスチジアが単型
Cruentomycena orientalis(ガーネットオチバタケ)
本種と異なりオセアニア、アフリカ、南米ではなく日本などに分布する
本種と異なりシスチジアがほとんどの場合棍棒形~類円筒形で頂部が鈍頭のものもある
本種より縁シスチジアの幅が狭い
本種より柄シスチジアの幅が狭い

(アルゼンチン新産種)

Collybiopsis luxurians (Peck) R.H. Petersen
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【よく似た種との区別】
Rhodocollybia butyracea(エセオリミキ)
同所的に分布する(アルゼンチン)
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なり通常マツ属の樹下に生じる
本種と異なり柄がねじれるのではなくねじれない
本種と異なり柄基部にかけて塊茎状である
本種と異なり子実体に通常強い腐敗臭がある
本種と異なり担子胞子表面が平滑
本種と異なり担子器が4胞子性のみである
本種と異なり担子胞子がデキストリノイドである
本種と異なり担子胞子がシアノフィリックである
Rhodocollybia prolixa
本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られていない
本種より担子胞子のサイズが小さい

(アルゼンチン新産種)

Collybiopsis subpruinosa (Murrill) R.H. Petersen
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【よく似た種との区別】
Collybiopsis villosipes
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なりマツ属植物の葉のリターに限って生じる
本種より子実体がずっと濃い褐色である
本種と異なり傘が通常中高
本種と異なり柄表面が密な綿毛状
本種と異なり縁シスチジアが円筒形で頂部が裂ける
本種と異なり傘表皮に樹枝状菌糸を有する
Gymnopus brassicolens
形態的に類似している(混同のおそれがある)
本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られていない
本種と異なり子実体に腐ったキャベツまたはニンニクのような強い不快臭がある
Gymnopus rodhallii
本種と異なりアルゼンチンにおける分布が知られていない
本種と異なり傘が帯灰褐色で中央部にかけて色褪せてクリーム色になる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり傘表皮の末端細胞が分化しない