(仮訳)謎の材生息性不完全糸状菌Triadelphia morgoensis:2番目の記録、記載文の更新、および分子同定
Kubátová, A. & Hubka, V. 2021. Triadelphia morgoensis, an enigmatic wood-associated hyphomycete: second record, updated description and molecular identification. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM73205.pdf [Accessed January 20, 2022] 【R3-09164】2022/1/20投稿

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3行まとめ

チェコ、プラハ近郊でPopulus nigraの枝に発生したTriadelphia morgoensisを報告した。
本種はチェコ新産種であり、記録はハンガリーからの原記載に次いで全世界で2番目となった。
本種との同定を分子系統解析でも確かめ、記載文を修正するとともに類似種との差異を議論した。

(チェコ新産種)

Triadelphia morgoensis Révay
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Triadelphia diversa
分生子が「タイプA」である
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られていない
本種より分生子の幅が広い
本種より分生子の隔壁が厚い
本種より分生子の隔壁が暗色
本種と異なるタイプの分生子を形成する
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Triadelphia loudetiae
分生子(タイプA)の隔壁数がほとんどの場合2
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりヨーロッパにおける分布が知られていない
本種と異なり分生子基部の細胞が着色しないのではなく褐色
本種と異なり分生子(タイプE)の細胞数が1ではなく2
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Triadelphia heterospora
ハンガリーに分布する
分生子(タイプA)の隔壁数がほとんどの場合2
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりポーランドにおける分布が知られている
本種と異なり分生子基部の細胞が着色しないのではなく褐色
本種と異なり分生子(タイプA)の隔壁が顕著に厚い
本種と異なり分生子(タイプA)の隔壁が暗色
本種と異なり分生子(タイプE)の隔壁が顕著に厚い
本種と異なり分生子(タイプE)の隔壁が暗色
ITS+nrLSU+RPB2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される