(仮訳)アマゾン盆地産のパラゴムノキおよびHevea guianensisのエンドファイトの新種、Trichoderma amazonicum
Chaverri, P., Gazis, RO. & Samuels, GJ., 2011. Trichoderma amazonicum, a new endophytic species on Hevea brasiliensis and H. guianensis from the Amazon basin. Mycologia. Available at: http://www.mycologia.org/content/103/1/139.short [Accessed September 1, 2015].
【R3-02156】2015/09/02投稿

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3行まとめ

ペルーのアマゾン盆地においてパラゴムノキ属樹木から分離されたエンドファイトの一種を検討し、Trichoderma amazonicumとして新種記載した。
形態学的検討および分子系統解析の結果、本種はHarzianumクレードに含まれ、他の構成種のいずれとも区別された。
本種は培養下で厚壁胞子様の構造を形成し、褐色の水溶性色素を産生することなどで特徴づけられた。
Peru, Madre de Dios, Tahuamanu, Iberia, 17 km from downtown Iberia

(新種)

Trichoderma amazonicum P. Chaverri & Gazis
語源…アマゾンの
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Hypocrea alni
分生子のサイズの範囲が重なる
CMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域で凝集する
CMD培地での菌糸の房が明瞭な同心円状をなさない
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくイギリスなどに分布する
本種と異なり樹木のエンドファイトではなく腐生菌である
本種より分生子柄の分枝が少なくVerticillium属類似
本種と異なり分生子柄の二次分枝の基部が長い
本種と異なりメトレあたりのフィアライドが3未満
本種よりフィアライドが長い
本種よりフィアライドの幅が狭い
本種と異なりフィアライドがアンプル形ではなくフラスコ形
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形~卵形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なりCMD培地での菌糸の房が緩いのではなく密
本種と異なりPDA培地でのコロニーが環紋状でない
本種と異なりPDA培地で水溶性色素を産生しない
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく生長しない
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea brunneoviridis
分生子柄の分枝様式が類似している
分生子柄の二次分枝の基部が短い
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
フィアライドがアンプル形
CMD培地での菌糸の房が緩い
CMD培地での菌糸の房が明瞭な同心円状をなさない
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくオーストリアなどに分布する
本種と異なり樹木のエンドファイトではなく腐生菌である
本種よりフィアライドのサイズが大きい
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なり厚壁胞子様構造を形成しない
本種と異なりCMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域ではなく近い領域で凝集する
本種と異なりPDA培地でのコロニーが環紋状でない
本種と異なりPDA培地で産生する水溶性色素が黄褐色でのちに暗褐色になるのではなく灰黄色~褐色
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく生長しない
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea epimyces
分生子柄の分枝様式がピラミッド状
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
分生子のサイズの範囲が重なる
CMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域で凝集する
PDA培地でのコロニーが環紋状
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくドイツなどに分布する
本種と異なり分生子柄の二次分枝の基部が長い
本種よりフィアライドが長い
本種と異なりフィアライドがアンプル形ではなくフラスコ形
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形~卵形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なり厚壁胞子様構造を形成しない
本種と異なりCMD培地での菌糸の房が緩いのではなく密
本種と異なりCMD培地での菌糸の房が同心円状に形成される
本種と異なりPDA培地で水溶性色素を産生しない
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく生長しない
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea parepimyces
分生子柄の分枝様式がピラミッド状
分生子柄の二次分枝の基部が短い
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
フィアライドがアンプル形
CMD培地での菌糸の房が緩い
CMD培地での菌糸の房が明瞭な同心円状をなさない
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくオーストリアなどに分布する
本種と異なり樹木のエンドファイトではなく腐生菌である
本種よりフィアライドが長い
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なり厚壁胞子様構造を形成しない
本種と異なりCMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域ではなくやや近い領域で凝集する
本種と異なりPDA培地でのコロニーが環紋状でない
本種と異なりPDA培地で水溶性色素を産生しない
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく生長しない
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichoderma aggressivum
分生子柄の分枝様式がピラミッド状
分生子柄の二次分枝の基部が短い
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
フィアライドのサイズの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
CMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域で凝集する
CMD培地での菌糸の房が緩い
最適生長温度が25-30°C
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなくカナダなどに分布する
本種と異なりパラゴムノキ属樹木のエンドファイトではなくきのこ栽培の堆肥などから分離される
本種と異なりフィアライドがアンプル形ではなくアンプル形~フラスコ形
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なり厚壁胞子様構造を形成しない
本種と異なりCMD培地での菌糸の房が同心円状に形成される
本種と異なりPDA培地でのコロニーが環紋状ではなく1つのみ同心円が形成される
本種と異なりPDA培地で水溶性色素を産生しない
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく生長が遅い
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichoderma harzianum
形態的にほとんど区別できないほど類似している
分生子柄の分枝様式がピラミッド状
分生子柄の二次分枝の基部が短い
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
フィアライドのサイズの範囲が重なる
分生子のサイズの範囲が重なる
CMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域で凝集する
CMD培地での菌糸の房が緩い
PDA培地、適温での生長速度の範囲が重なる
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなく温帯域に分布する
本種と異なりエンドファイトとして知られていない
本種と異なりフィアライドがアンプル形ではなくアンプル形~フラスコ形
本種と異なり分生子が球形ではなく球形~類球形
本種と異なり分生子に脱離痕を欠く
本種と異なりCMD培地での菌糸の房が同心円状に形成される
本種と異なりPDA培地でのコロニーの環紋が不明瞭
本種と異なりPDA培地で産生する水溶性色素が黄褐色でのちに暗褐色になるのではなく様々な色
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく30°C
本種と異なり35°Cでの生長が制限されるのではなく良好
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichoderma pleuroti
形態的にほとんど区別できないほど類似している
分生子柄の二次分枝の基部が短い
メトレあたりのフィアライドの数が3以上
フィアライドがアンプル形
分生子のサイズの範囲が重なる
CMD培地で菌糸がコロニーの接種点から離れた領域で凝集する
CMD培地での菌糸の房が緩い
CMD培地での菌糸の房が明瞭な同心円状をなさない
PDA培地でのコロニーが環紋状
PDA培地で褐色の水溶性色素を産生する
PDA培地、適温での生長速度の範囲が重なる
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなく韓国などに分布する
本種と異なりパラゴムノキ属樹木のエンドファイトではなくハラタケ類の寄生菌である
本種と異なり分生子柄の分枝様式がピラミッド状ではなくGliocladium属類似
本種よりフィアライドのサイズが大きい
本種と異なり分生子が球形ではなく類球形~広楕円形
本種と異なり分生子に脱離痕を通常認めるのではなく時に認める
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Trichoderma pleuroticola
形態的にほとんど区別できないほど類似している
分生子柄の分枝様式がピラミッド状
フィアライドのサイズの範囲が重なる
フィアライドがアンプル形
PDA培地で褐色の水溶性色素を産生する
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりペルーではなく韓国などに分布する
本種と異なりパラゴムノキ属樹木のエンドファイトではなくハラタケ類の寄生菌である
本種より分生子が長い
本種より分生子の幅が狭い
本種と異なり分生子が球形ではなく楕円形
本種と異なり分生子に脱離痕を認めない
本種と異なり厚壁胞子様構造を形成しない
本種と異なりCMD培地での分生子柄がコロニーの接種点から離れた領域ではなく近い領域で凝集する傾向がある
本種と異なりPDA培地でのコロニーが環紋状でない
本種と異なり最適生長温度が25-30°Cではなく25°C
本種よりPDA培地、適温での生長が遅い
ITS+rpb2+EF1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される