(仮訳)中国産のイチイ、Taxus maireiから分離されたエンドファイトの新種、Trichoderma taxi
Zhang, C., Liu, S. & Lin, F., 2007. Trichoderma taxi sp. nov., an endophytic fungus from Chinese yew Taxus mairei. FEMS microbiology …. Available at: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1574-6968.2007.00659.x/full [Accessed January 8, 2014].
【R3-00251】2014/01/09投稿

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3行まとめ

中国・江西省でイチイ属のTaxus maireiから分離されたエンドファイトをTrichoderma taxiとして新種記載した。
形態的には、本種は分生子が小型で類球形であること、分生子柄がPachybasium様で密にまとまり顆粒状になることなどで特徴づけられた。
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析では、本種はLuteaおよびPachybasioidesクレードに近縁で、独立した系統をなした。

外部リンク

2010年に、本新種が抗真菌活性を持つ新規化合物、トリコデルミン (trichodermin) を産生することが明らかにされた。

中国江西省宜春市宜豊県官山自然保護区

(新種)

Trichoderma taxi C.L. Zhang, F.C. Lin & C.P. Kubicek
語源…イチイ属の
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trichoderma brevicompactum
分生子柄がPachybasium様
分生子のサイズの範囲が重なる
最適生長温度が30°C
最大生長温度が35°C
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子が無色ではなく淡緑色
本種よりコロニーの生長が速い
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea lutea
最適生長温度が30°C
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄がPachybasium様ではなくGliocladium様
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が無色ではなく緑色
本種よりコロニーの生長が遅い
最大生長温度が本種と異なり35°Cではなく30°C
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Hypocrea melanomagna
最適生長温度が30°C
最大生長温度が35°C
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり分生子柄がPachybasium様ではなくGliocladium様
本種より分生子のサイズが大きい
本種と異なり分生子が無色ではなく緑色
本種よりコロニーの生長が遅い
ITS、tef1rpb2に基づく分子系統解析で明瞭に区別される