(仮訳)メキシコ東部産の経済的・生物文化的重要性のあるマツタケ類の食用の新種、Tricholoma colposii
Ayala-Vásquez, O. et al., 2022. Tricholoma colposii (Tricholomataceae, Basidiomycota), a new edible species of matsutake fungi from Eastern Mexico with economic and biocultural importance. Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.542.1.2 [Accessed April 7, 2022] 【R3-09395】2022/4/7投稿

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3行まとめ

メキシコ、ベラクルス州のPinus teocote林に発生した菌を検討し、Tricholoma colposiiとして新種記載した。
本種は子実体が中型で傘と柄が橙褐色~褐色、圧着した鱗片を有し、甘い果実臭と生のサヤインゲンのような味があり、担子胞子が球形~楕円形平滑であることなどで特徴づけられた。
本種は食用きのことして重要であり、北米産マツタケグループの4番目の種として認められた。
Mexico, Veracruz state, Parque Nacional Cofre de Perote

(新種)

Tricholoma colposii J. Pérez-Moreno, M. Martínez-Reyes M. & O. Ayala-Vásquez O.
語源…農業教育研究機関の大学院大学(Colegio de Postgraduados、略称Colpos)より
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【よく似た種との区別】
Tricholoma mesoamericanum
メキシコに分布する
同じ温帯のマツ-オーク林に生息する
8-10月に発生する
担子器が狭棍棒形
担子胞子が非アミロイド
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり子実体が橙褐色でない
本種より傘の直径が大きい
本種と異なり傘が幼時白色
本種と異なり傘表面が幼時平滑
本種より傘の鱗片が薄い
本種より柄が長い
本種と異なり柄が類棍棒形~円筒形ではなく円筒形で基部にかけて細まる
本種と異なり柄表面全体に黄色または褐色の斑点をあらわす
本種より担子器のサイズが小さい
本種と異なり担子器が4胞子性ではなくほとんどの場合2-4胞子性
本種より担子胞子の幅が狭い
本種と異なり傘表皮が毛状被ではなく平行菌糸被
本種と異なりデキストリノイドの”crassospore”を欠く
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される