(仮訳)モジゴケ科地衣を宿主とする地衣生不完全糸状菌の新種、Trimmatostroma commonii
Diederich, P. et al., 2020. Trimmatostroma commonii, a new lichenicolous hyphomycete inhabiting Graphidaceae hosts. Folia Cryptogamica Estonica. Available at: https://ojs.utlib.ee/index.php/FCE/article/view/fce.2020.57.05 [Accessed June 11, 2020] 【R3-07399】2020/6/11投稿

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3行まとめ

レユニオン島、米国フロリダ州、およびベトナムで採集された地衣生菌の一種を検討し、Trimmatostroma commoniiとして新種記載した。
本種は宿主に目に見える損害を与えず、時に隣接する樹皮にも見出されたため、宿主特異性は低いと考えられた。
本種はスポロドキアを形成せず、分生子の装飾やKOHに対する呈色反応などによって同属他種と区別された。
Réunion, W of Plaine des Palmistes, along the road to Forêt de Bébour

(新種)

Trimmatostroma commonii Diederich, Zhurb. & van den Boom
語源…地衣学者のRalph Common氏に献名
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Trimmatostroma salicis
顕微鏡的形態が類似している
本種と異なり地衣生菌ではなくヤナギ属植物に生じる
本種ほど分生子果の房が緩くなく、より詰まって境界明瞭なスポロドキアを形成する
本種より分生子の隔壁数が多い