2017年12月10日 (仮訳)培養および分子データに基づくプレオスポラ目トゥベウフィア科、Aquaphila albicansのテレオモルフ、Tubeufia asiana Tsui, CKM. et al., 2007. Tubeufia asiana, the teleomorph of Aquaphila albicans in the Tubeufiaceae, Pleosporales, based on cultural and molecular data. Mycologia. Available at: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18333512 [Accessed December 9, 2017]. 【R3-04651】2017/12/9投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ タイにおいて水中に沈んだ材に発生した菌を検討し、Tubeufia asianaとして新種記載した。 本種は子嚢果が黒色剛毛状、子嚢胞子が無色~淡褐色で複数隔壁を有し、分生子が螺旋状ではないことなどで特徴づけられ、Aquaphila albicansのテレオモルフであることが示された。 分子系統解析の結果から、螺旋形の分生子がトゥベウフィア科クレードにおいて少なくとも一度喪失したと推定された。 Thailand, Prachin Buri Province, Khao Yai National Park, stream at km 29.2 (新種) Tubeufia asiana Sivichai & K.M. Tsui 語源…アジアの 【よく似た種との区別】 Tubeufia claspisphaeria 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果表面の剛毛が分枝しない 子嚢が円筒状棍棒形 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の隔壁数が類似している 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく暗褐色~黒色 本種と異なり子嚢果の剛毛が鉤状 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく3-8 本種と異なりアナモルフが知られていない Tubeufia dactylariae 子嚢が円筒状棍棒形 子嚢胞子が無色~淡褐色 子嚢果表面の剛毛が分枝しない 分生子が螺旋状でない 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢果に黒色剛毛を欠く 本種より子嚢胞子が短い 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく7-8 本種と異なりアナモルフがAquaphila albicansではなくDactylaria属菌 Tubeufia pachythrix 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の隔壁数が類似している 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく黄色 本種と異なり子嚢果に黒色剛毛を欠く 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なりアナモルフが知られていない Tubeufia stromaticola 子嚢胞子のサイズが類似している 子嚢胞子の隔壁数が類似している 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく黄色 本種と異なり子嚢果に黒色剛毛を欠く 本種と異なり子嚢胞子が褐色でない 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長棍棒形 本種と異なりアナモルフが知られていない Aquaphila scopulum 子嚢果のサイズの範囲が重なる 子嚢果表面の剛毛が暗褐色 子嚢果表面の剛毛が分枝しない 子嚢が円筒状棍棒形 子嚢胞子のサイズが類似している 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく褐色 本種より子嚢の幅が狭い 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく10-14 本種と異なりアナモルフがAquaphila albicansではなくHelicomyces aureum 本種と異なり分生子が鎌形ではなく螺旋状 Aquaphila minutum 子嚢果の剛毛が暗褐色 子嚢果の剛毛が分枝しない 子嚢が円筒状棍棒形 子嚢胞子のサイズが類似している 本種より子嚢果の直径が小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく褐色 本種より子嚢の幅が広い 本種より子嚢胞子のサイズが大きい 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく10-14 本種と異なり分生子が鎌形ではなく螺旋状 本種と異なりアナモルフがAquaphila albicansではなくHelicomyces属菌 Taphrophila hebridensis 子嚢果が非崩壊性 子嚢果が剛毛に覆われる 子嚢が二重壁 子嚢胞子が細長い紡錘形 子嚢胞子に多隔壁を有する 本種より子嚢果の直径が小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく帯黒褐色 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形ではなく円筒形 本種より子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく狭円筒状紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく5-9 本種と異なりアナモルフを欠く Acanthostigma perpusillum 子嚢果表面の剛毛が暗褐色 子嚢果表面の剛毛が分枝しない 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく帯赤褐色~暗褐色 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形ではなく棍棒形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子が紡錘形ではなく長紡錘形 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく5-8 本種と異なりアナモルフを欠く ITS+nrLSUに基づくに基づく分子系統解析で明瞭に区別される(クレードGではなくIに含まれる) Acanthostigma revocatum 子嚢果が暗褐色 子嚢果表面の剛毛が暗褐色 子嚢が円筒状棍棒形 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種より子嚢のサイズが小さい 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく5-9 本種と異なりアナモルフを欠く Taphrophila cornu-capreoli 本種より子嚢果の直径が小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく帯黄褐色 本種と異なり子嚢果表面の剛毛が暗褐色ではなく黒色 本種と異なり子嚢果表面の剛毛が分枝しないのではなく二叉分岐する 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形ではなく卵形~楕円形 本種より子嚢胞子のサイズが小さい 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく5 本種と異なりアナモルフがAquaphila albicansではなくMirandina属菌 Taphrophila trichella 子嚢胞子が紡錘形 本種より子嚢果のサイズが小さい 本種と異なり子嚢果が暗褐色ではなく褐色 本種と異なり子嚢果表面の剛毛が暗褐色ではなく黒色 本種と異なり子嚢果表面の剛毛が分枝しないのではなく分枝することもある 本種より子嚢のサイズが小さい 本種と異なり子嚢が円筒状棍棒形ではなく円筒形 本種と異なり子嚢胞子が長い 本種より子嚢胞子の幅が狭い 本種と異なり子嚢胞子が無色~淡褐色ではなく無色 本種と異なり子嚢胞子の隔壁数が5-7ではなく10-15 本種と異なりアナモルフを欠く Helicoma chlamydosporum ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁(同じクレードGに含まれる) ITS+nrLSUに基づくに基づく分子系統解析で明瞭に区別される