2017年11月5日 （仮訳）新属TubulicrinopsisおよびAmauromyces pallidusについての覚書 Kotiranta, H. et al., 2007. Tubulicrinopsis gen. nov. (Basidiomycota, Aphyllophorales) and notes on Amauromyces pallidus. Annales Botanici Fennici. Available at: http://www.sekj.org/PDF/anb44-free/anb44-128.pdf [Accessed November 4, 2017]. 【R3-04547】2017/11/5投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません（大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため）。 3行まとめ 新属Tubulicrinopsisを提唱し、T. ellipsospora、T. granulosaの2新種を本属に含め、Amauromyces farinaceusを本新属に移した。 本新属は担子器の基部が厚壁であることなどで特徴づけられた。 また、Botryobasidium ellipsosporumをフィンランド新産種として報告した。 Finland, Pohjois-Karjala, Lieksa, Karjula （新種） Tubulicrinopsis ellipsospora Kotir., Hjortstam & Kulju 語源…（属名）Tubulicrinis属類似/（種小名）楕円形の胞子の 【よく似た種との区別】 Tubulicrinopsis farinacea 子実体の外観が非常に類似している シスチジアを欠く 本種と異なりフィンランドではなくレユニオン、アルゼンチン、台湾に分布する 本種と異なり担子器が成熟時非常に厚壁 本種より担子胞子が長い 本種より担子胞子のQ値が大きい 本種と異なり担子胞子が涙形または楕円形ではなく円筒形で時に僅かに屈曲する 本種より子実体形成菌糸層の典型的な箒状生長を認めづらい （新組み合わせ） Tubulicrinopsis farinacea (Boid., Lanq. & Gilles) Kotir. & Hjortstam 【よく似た種との区別】 Tubulicrinopsis granulosa 担子胞子のサイズが非常に類似している 担子胞子が円筒形 シスチジアを欠く 本種と異なりレユニオン、アルゼンチン、台湾ではなくノルウェーに分布する 本種より担子器が薄壁 本種と異なり担子器の壁の厚さが主に非対称である 本種と異なり担子胞子がしばしば僅かに屈曲するという特徴を欠く 本種と異なり担子胞子の嘴状突起が非常に小型という特徴を欠く 本種より子実体形成菌糸層の樹状構造が視認しやすい 本種と異なり菌糸の壁の厚さが主に非対称である Tubulicrinopsis ellipsospora 子実体の外観が非常に類似している シスチジアを欠く 本種と異なりフィンランドではなくレユニオン、アルゼンチン、台湾に分布する 本種と異なり担子器が成熟時非常に厚壁という特徴を欠く 本種より担子胞子が短い 本種より担子胞子のQ値が小さい 本種と異なり担子胞子が円筒形で時に僅かに屈曲するのではなく涙形または楕円形 本種より子実体形成菌糸層の典型的な箒状生長を認めやすい Norway, Hedmark, Løten, Sortåa （新種） Tubulicrinopsis granulosa Hjortst., Miettinen & Kotir. 語源…小粒状の 【よく似た種との区別】 Tubulicrinopsis farinacea 担子胞子のサイズが非常に類似している 担子胞子が円筒形 シスチジアを欠く 本種と異なりノルウェーではなくレユニオン、アルゼンチン、台湾に分布する 本種より担子器が厚壁 本種と異なり担子器の壁の厚さが主に非対称という特徴を欠く 本種と異なり担子胞子がしばしば僅かに屈曲する 本種と異なり担子胞子の嘴状突起が非常に小型 本種ほど子実体形成菌糸層の樹状構造が視認しやすくない 本種と異なり菌糸の壁の厚さが主に非対称という特徴を欠く Finland, Etelä-Häme, Lammi, Pappilankylä, Biol. Station N （新種） Tubulicrinopsis cystidiata Kotir. & Miettinen 語源…シスチジアの （その他掲載種） Amauromyces pallidus Jülich （フィンランド新産種） Botryobasidium ellipsosporum Hol.-Jech.